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2025/10/09 13:30

香港前場:ハンセン0.04%高で4日ぶり反発、上海総合は1.2%上昇 無料記事

 9日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比11.49ポイント(0.04%)高の26840.95ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が49.26ポイント(0.52%)高の9573.13ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は2073億8040万香港ドルに拡大している(8日前場は1065億9370万香港ドル)。
 米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、人工知能(AI)産業拡大が改めて意識される中、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が前日比1.1%高と反発し、2日ぶりに史上最高値を更新した。ほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.4%上昇し、最高値を付けている。米GPU大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)がメディア出演し、AI開発が加速度的に進み、演算処理需要がここ半年で大幅に拡大したなどと述べた。中国の政策に対する期待感も根強い。中国共産党は今月20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(〜30年)について議論する。ただ、上値は限定的。米政府機関の一部閉鎖が長期化するとの不安や、中国の指標発表などが気がかり材料だ。中国では来週にかけ、9月の重要経済指標の発表が相次ぐ。13日に貿易統計、15日に物価統計、金融統計も15日までに予定されている。指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港大手行の恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が26.3%高の150.30香港ドルと急伸。親会社のHSBC(5/HK)による非公開化計画が材料視されている。両社が9日発表したところによると、HSBCは全額出資子会社を通じ、1株当たり155.00香港ドルでハンセン銀行株のTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格にサヤ寄せした格好だ。ただ、HSBC株は6.2%安とさえない。ハンセン銀行は業績が悪化しているため、完全子会社化が重荷になるとの見方が広がっている。
 セクター別では、半導体が高い。ASMPT(522/HK)が9.0%、華虹半導体(1347/HK)が6.8%、晶門半導体(2878/HK)が5.1%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.3%ずつ上昇した。
 ゼネコンや発電設備、エンジニアリングなどインフラ建設セクターも物色される。中国中鉄(390/HK)が9.0%高、中国鉄建(1186/HK)が3.7%高、上海電気集団(2727/HK)が15.7%高、東方電気(1072/HK)が5.8%高、ハルビン電気(1133/HK)が3.0%高、中国冶金科工(1618/HK)が6.2%高、中アルミ国際工程(2068/HK)が3.7%高で引けた。
 半面、医薬・医療セクターは安い。中国生物製薬(1177/HK)が6.4%、翰森製薬集団(3692/HK)が4.9%、石薬集団(1093/HK)が3.0%、京東健康(6618/HK)が4.3%、阿里健康(241/HK)が3.3%ずつ下落した。
 一方、大型連休(1〜8日)明けの本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.24%高の3931.07ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。資源・素材、インフラ建設、公益、証券なども買われた。半面、不動産は安い。銀行・保険、消費関連、自動車も売られた。



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