2025/11/14 17:35
香港大引:ハンセン1.9%安で5日ぶり反落、テック指数は2.8%下落 
14日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比500.57ポイント(1.85%)安の26572.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が201.10ポイント(2.09%)安の9397.96ポイントと5日ぶりに反落した。売買代金は2327億8810万香港ドル(約4兆6278億円)となっている(13日は2706億7310万香港ドル)。
投資家心理が悪化する流れ。中国経済や米金融政策の不透明感が重しとなっている。取引時間中に公表された中国の月次経済統計が総じて弱く、中国景気の鈍化懸念が改めて意識された。10月の小売売上高は予想を上回ったものの9月からは縮小し、鉱工業生産は予想下振れ。1〜10月の固定資産投資は予想以上に減少し、不動産開発投資は落ち込みが拡大した。昨日発表された10月の金融統計でも、人民元建て新規融資額が予想を大幅に下回り、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びは予想をわずかに上回ったものの、前月からは減速している。米金融政策を巡っては、金融当局者が相次ぎ追加利下げに慎重な発言をした。また、昨夜の米株マーケットでは、人工知能(AI)産業の過大投資を警戒するハイテク売りが継続し、ナスダック指数が2.3%安と3日続落している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が7.2%安、中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が6.0%安、EC世界大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が4.4%安と下げが目立った。JDは7〜9月期決算の55%減益、京東物流は8%減益が売り材料視されている。テック銘柄に売りが先行し、ハンセン科技(テック)指数は2.8%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
セクター別では、新興EV(電気自動車)が安い。小鵬汽車(9868/HK)が6.8%、蔚来集団(9866/HK)が3.2%、小米集団(1810/HK)が2.6%ずつ下落した。そのほか、ライダー(LiDAR)や自動運転システムなどスマートドライブ関連では、小馬智行(ポニーAI:2026/HK)が13.9%安、禾賽科技(2525/HK)が8.6%安、文遠知行(800/HK)が4.3%安と値を下げている。
前日に急伸したリチウム採掘や動力電池の銘柄群もさえない。天斉リ業(9696/HK)が4.9%安、寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が4.5%安、中創新航科技(3931/HK)が4.2%安、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が3.8%安とそろって反落した。
半面、医薬セクターの一角はしっかり。康希諾生物(6185/HK)が4.2%、翰森製薬集団(3692/HK)が2.2%、三生製薬(1530/HK)が1.8%、山東新華製薬(719/HK)が1.0%ずつ上昇した。
他の個別株動向では、紡織・アパレル大手メーカーの徳永佳集団(321/HK)が11.1%高。中間増益と配当増額方針が材料視された。
本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.97%安の3990.49ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。電力、エネルギー、素材、消費関連、自動車なども売られた。半面、銀行は高い。不動産、医薬、海運も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家心理が悪化する流れ。中国経済や米金融政策の不透明感が重しとなっている。取引時間中に公表された中国の月次経済統計が総じて弱く、中国景気の鈍化懸念が改めて意識された。10月の小売売上高は予想を上回ったものの9月からは縮小し、鉱工業生産は予想下振れ。1〜10月の固定資産投資は予想以上に減少し、不動産開発投資は落ち込みが拡大した。昨日発表された10月の金融統計でも、人民元建て新規融資額が予想を大幅に下回り、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びは予想をわずかに上回ったものの、前月からは減速している。米金融政策を巡っては、金融当局者が相次ぎ追加利下げに慎重な発言をした。また、昨夜の米株マーケットでは、人工知能(AI)産業の過大投資を警戒するハイテク売りが継続し、ナスダック指数が2.3%安と3日続落している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が7.2%安、中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が6.0%安、EC世界大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が4.4%安と下げが目立った。JDは7〜9月期決算の55%減益、京東物流は8%減益が売り材料視されている。テック銘柄に売りが先行し、ハンセン科技(テック)指数は2.8%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
セクター別では、新興EV(電気自動車)が安い。小鵬汽車(9868/HK)が6.8%、蔚来集団(9866/HK)が3.2%、小米集団(1810/HK)が2.6%ずつ下落した。そのほか、ライダー(LiDAR)や自動運転システムなどスマートドライブ関連では、小馬智行(ポニーAI:2026/HK)が13.9%安、禾賽科技(2525/HK)が8.6%安、文遠知行(800/HK)が4.3%安と値を下げている。
前日に急伸したリチウム採掘や動力電池の銘柄群もさえない。天斉リ業(9696/HK)が4.9%安、寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が4.5%安、中創新航科技(3931/HK)が4.2%安、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が3.8%安とそろって反落した。
半面、医薬セクターの一角はしっかり。康希諾生物(6185/HK)が4.2%、翰森製薬集団(3692/HK)が2.2%、三生製薬(1530/HK)が1.8%、山東新華製薬(719/HK)が1.0%ずつ上昇した。
他の個別株動向では、紡織・アパレル大手メーカーの徳永佳集団(321/HK)が11.1%高。中間増益と配当増額方針が材料視された。
本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.97%安の3990.49ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。電力、エネルギー、素材、消費関連、自動車なども売られた。半面、銀行は高い。不動産、医薬、海運も買われた。
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