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2025/10/08 17:32

香港大引:ハンセン0.5%安で3日続落、不動産やクラウドに売り 無料記事

 休場明け8日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比128.31ポイント(0.48%)安の26829.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が49.51ポイント(0.52%)安の9523.87ポイントと3日続落した。売買代金は1738億330万香港ドル(約3兆4030億円)に拡大している(6日は1212億5730万香港ドル)。
 米株安が嫌気される流れ。昨夜の米株市場では、高値警戒感や米政府一部閉鎖の長期化懸念で主要指標のNYダウが前日比0.2%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.7%安と反落している。米IT大手オラクルのクラウド事業について、収益性の不安が浮上したことも関連銘柄にとっての逆風となった。また、中国では国慶節・中秋節の大型連休により、本土市場が8日まで休場。あす9日に取引再開する本土株動向も気がかり材料となった。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。米追加利下げや中国経済対策の期待感は根強く、指数は終盤に入り下げ幅を縮小した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が4.4%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が3.0%安、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が2.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、クラウド関連が安い。万国数拠HD(9698/HK)が5.6%、金山雲(3896/HK)が3.7%、微盟集団(2013/HK)が2.4%、金蝶国際軟件集団(268/HK)が2.2%ずつ下落した。そのほか、半導体や人工知能(AI)技術の銘柄群も値を下げている。
 中国不動産セクターもさえない。龍湖や海外発展のほか、世茂集団HD(813/HK)が2.8%安、中国金茂HD(817/HK)が2.7%安、万科企業(2202/HK)が2.0%安で引けた。
 半面、産金・非鉄セクターは高い。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が13.3%、山東黄金鉱業(1787/HK)が7.6%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が16.9%、江西銅業(358/HK)が6.0%ずつ上昇した。産金株については、金相場が連日で史上最高値を更新していることが支援材料。収益の上積みが意識されている。
 他の個別株動向では、スマートコックピット・ソリューションの博泰車聯網科技(上海)(2889/HK)が20.4%高。同社は8日、人工知能(AI)関連企業で、画像処理ソフト中国最大手の商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)傘下企業との間で、長期的戦略的パートナーシップの枠組み契約を締結したと発表した。博泰車聯網は9月30日に新規上場し、ほぼ一本調子で値を上げている(公募価格は102.23香港ドル、初値は135.00香港ドル、きょうの終値は215.00香港ドル)。



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