2025/10/20 17:35 NEW!!
香港大引:ハンセン2.4%高で3日ぶり反発、半導体やEVに買い 
週明け20日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比611.73ポイント(2.42%)高の25858.83ポイントと3日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も220.70ポイント(2.45%)高の9232.67ポイントと反発した。売買代金は2391億6060万香港ドル(約4兆6421億円)に縮小している(17日は3146億2370万香港ドル)。
投資家心理が上向く流れ。米中は首脳会談に向け通商上の規制で応酬し、駆け引きが続いているが、関係改善に向けた動きも見え始めている。トランプ米大統領は17日、米メディアのインタビューで、中国に対する100%の追加関税は持続可能ではないと明言し、10月末に韓国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)にあわせた米中首脳会談を行うと改めて表明した。
一方、取引時間中に公表された中国指標では、注目の7〜9月期GDP成長率が前年同期比4.8%増と市場予想(4.7%)をやや上回ったが、前四半期(4〜6月)の実績(5.2%)を下回った。そのほか、9月の鉱工業生産は大幅に上振れたものの、小売売上高は前月実績を下回り、1〜9月の都市部・固定資産投資は予想に反し縮小。1〜9月の不動産開発投資は13.9%減と縮小傾向が続いた。中国経済の鈍化懸念が強まる中、当局は今年の成長率目標「5.0%前後」を達成させるため、追加の経済対策を打ち出すとの見方が改めて広がっている。中国共産党は20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について議論する予定。内需拡大などが主要テーマになるとみられている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が5.2%高、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が5.1%高、電子商取引(EC)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が4.9%高と上げが目立った。
セクター別では、半導体が高い。蘇州貝克微電子(2149/HK)が5.2%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が5.0%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.9%、華虹半導体(1347/HK)が2.8%ずつ上昇した。
新興EV(電気自動車)関連もしっかり。浙江零ホウ科技(9863/HK)が6.2%高、蔚来集団(9866/HK)が3.7%高、小鵬汽車(9868/HK)が2.7%高で引けた。そのほか、自動運転やライダー(LiDAR)などスマートドライブ関連銘柄も物色され、禾賽科技(2525/HK)が4.1%高、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が2.9%高と値を上げている。
半面、産金や金製品の銘柄群はさえない。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が6.2%、山東黄金鉱業(1787/HK)が5.8%、紫金黄金国際(2259/HK)が5.3%、六福集団(590/HK)が2.5%、夢金園黄金珠宝集団(2585/HK)が2.3%ずつ下落した。周大福が報告した7〜9月期の営業実績では、売上高が4.1%増加し、6四半期ぶりのプラス成長となったが、これを好感した買いは限定されている。
本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.63%高の3863.89ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。エネルギー、不動産、インフラ関連、消費関連、医薬、金融、自動車、空運、不動産なども買われた。半面、産金・非鉄は安い。公益、通信も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家心理が上向く流れ。米中は首脳会談に向け通商上の規制で応酬し、駆け引きが続いているが、関係改善に向けた動きも見え始めている。トランプ米大統領は17日、米メディアのインタビューで、中国に対する100%の追加関税は持続可能ではないと明言し、10月末に韓国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)にあわせた米中首脳会談を行うと改めて表明した。
一方、取引時間中に公表された中国指標では、注目の7〜9月期GDP成長率が前年同期比4.8%増と市場予想(4.7%)をやや上回ったが、前四半期(4〜6月)の実績(5.2%)を下回った。そのほか、9月の鉱工業生産は大幅に上振れたものの、小売売上高は前月実績を下回り、1〜9月の都市部・固定資産投資は予想に反し縮小。1〜9月の不動産開発投資は13.9%減と縮小傾向が続いた。中国経済の鈍化懸念が強まる中、当局は今年の成長率目標「5.0%前後」を達成させるため、追加の経済対策を打ち出すとの見方が改めて広がっている。中国共産党は20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について議論する予定。内需拡大などが主要テーマになるとみられている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が5.2%高、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が5.1%高、電子商取引(EC)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が4.9%高と上げが目立った。
セクター別では、半導体が高い。蘇州貝克微電子(2149/HK)が5.2%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が5.0%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.9%、華虹半導体(1347/HK)が2.8%ずつ上昇した。
新興EV(電気自動車)関連もしっかり。浙江零ホウ科技(9863/HK)が6.2%高、蔚来集団(9866/HK)が3.7%高、小鵬汽車(9868/HK)が2.7%高で引けた。そのほか、自動運転やライダー(LiDAR)などスマートドライブ関連銘柄も物色され、禾賽科技(2525/HK)が4.1%高、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が2.9%高と値を上げている。
半面、産金や金製品の銘柄群はさえない。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が6.2%、山東黄金鉱業(1787/HK)が5.8%、紫金黄金国際(2259/HK)が5.3%、六福集団(590/HK)が2.5%、夢金園黄金珠宝集団(2585/HK)が2.3%ずつ下落した。周大福が報告した7〜9月期の営業実績では、売上高が4.1%増加し、6四半期ぶりのプラス成長となったが、これを好感した買いは限定されている。
本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.63%高の3863.89ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。エネルギー、不動産、インフラ関連、消費関連、医薬、金融、自動車、空運、不動産なども買われた。半面、産金・非鉄は安い。公益、通信も売られた。
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