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2025/12/29 13:43 NEW!!

香港前場:ハンセン0.3%高で続伸、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 クリスマス連休明け29日前場の香港マーケットは、主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比68.40ポイント(0.26%)高の25887.33ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が68.77ポイント(0.77%)高の8983.89ポイントと続伸した。売買代金は1264億1490万香港ドルとなっている(半日立ち合いの24日は925億2420万香港ドル)。
 中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。中国経済を巡る不透明感がくすぶる中、当局は経済対策を重視するスタンスを継続している。中国財政部は28日、週末に開いた全国財政工作会議の発表資料を公開し、「より積極的な財政政策を実施する方針」を改めて示した。設備更新と消費財買い替えを促す「両新」政策を継続する構え。買い替え補助の継続方針が示される中、関連銘柄を物色する動きが先行した。また、香港連休中の本土株が連騰したことや、米株が堅調に推移したことも買い安心感につながっている。ただ、上値は限定的。中国では31日、国家統計局などによる12月の製造業PMIと非製造業PMI、民間が集計する12月のRatingDog中国サービス業PMIが公表される。気がかり材料として意識された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電気自動車(EV)の上げが目立つ。比亜迪(BYD:1211/HK)が6.0%高、吉利汽車HD(175/HK)が4.8%高、理想汽車(2015/HK)が3.7%高で引けた。
 半導体セクターも高い。上海復旦微電子集団(1385/HK)が8.5%、華虹半導体(1347/HK)が5.9%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が2.9%ずつ上昇する。EVや半導体などの上昇が寄与し、ハンセン科技(テック)指数は1.6%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
 ロボット関連の銘柄群も物色される。上海微創医療機器人集団(2252/HK)が30.4%高、深セン市越疆科技(2432/HK)が12.7%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が12.2%高、寧波均勝電子(699/HK)が2.8%高で前場取引を終えた。手術支援ロボットメーカーの上海微創医療機器人集団に関しては、自主開発した気管支鏡手術ロボット「独道(UniPath)」が国家薬品監督管理局の承認を正式に取得したことも支援材料。そのほか、ロボット産業に参入した新興EVメーカーの小鵬汽車(9868/HK)が6.3%高、ロボット向けに製品出荷する希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が2.2%高と値を上げた。
 半面、マカオ・カジノは安い。美高梅中国HD(2282/HK)が13.5%、新濠国際発展(200/HK)が3.9%、金沙中国(1928/HK)が3.7%、永利澳門(1128/HK)が3.1%、銀河娯楽集団(27/HK)が2.2%ずつ下落した。
 本土マーケットは9日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.31%高の3975.92ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材が高い。ハイテク、自動車、銀行、空運、軍需産業なども買われた。半面、医薬は安い。公益、食品飲料も売られた。



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