2025/10/15 17:38
香港大引:ハンセン1.8%高で8日ぶり反発、消費関連に買い 
15日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比469.25ポイント(1.81%)高の25910.60ポイントと8日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が171.75ポイント(1.89%)高の9250.91ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は3158億1320万香港ドル(約6兆1394億円)にやや縮小している(14日は3989億1040万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日まで7日続落し、足もとでは9月5日以来、約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国の消費支援策に対する期待も高まる。中国経済の輸出依存が指摘される中、李強首相が14日、国内の消費促進を改めて呼びかけた。中国共産党は今月20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について議論する予定。内需拡大に向けた対策が打ち出されるとの見方が広がった。米中対立の警戒感は根強いものの、指数は上げ幅を徐々に拡大させている。
一方、寄り付き直後に公表された9月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.3%と下落率は前月実績(マイナス0.4%)を下回り、生産者物価指数(PPI)もマイナス2.3%と下落率は前月実績(マイナス2.9%)を下回った。依然としてデフレ基調が続いているが、これを嫌気する売りは限定されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が6.0%高、オンライン医療の京東健康(JDヘルス:6618/HK)が5.8%高、火鍋チェーン中国最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が5.3%高と上げが目立った。
セクター別では、消費関連が高い。海底撈のほか、マルチブランド化粧品の上海上美化妝品(2145/HK)が7.7%、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が5.6%、宝飾品小売の周大福珠宝(1929/HK)が5.0%、スポーツ用品の滔搏国際HD(6110/HK)が4.4%、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)と日用雑貨チェーンの創優品集団HD(9896/HK)がそろって3.8%ずつ上昇した。
セメント・鉄鋼セクターも急伸。中国建材(3323/HK)が7.7%高、中国西部水泥(2233/HK)が7.4%高、安徽海螺水泥(914/HK)が6.8%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)と鞍鋼(347/HK)がそろって7.3%高と値を上げている。中国建材については、1〜9月期の黒字転換見通しが材料視された。
中国の保険・証券セクターも物色される。中国人寿保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が9.3%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.4%高、中国平安保険(2318/HK)が3.3%高、中信証券(6030/HK)が3.4%高、国聯証券(1456/HK)が3.3%高で引けた。
本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.22%高の3912.21ポイントで取引を終了した。自動車が高い。ハイテク、消費関連、金融、医薬、素材、不動産なども買われた。半面、海運は安い。エネルギー、軍需産業、通信も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日まで7日続落し、足もとでは9月5日以来、約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国の消費支援策に対する期待も高まる。中国経済の輸出依存が指摘される中、李強首相が14日、国内の消費促進を改めて呼びかけた。中国共産党は今月20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について議論する予定。内需拡大に向けた対策が打ち出されるとの見方が広がった。米中対立の警戒感は根強いものの、指数は上げ幅を徐々に拡大させている。
一方、寄り付き直後に公表された9月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.3%と下落率は前月実績(マイナス0.4%)を下回り、生産者物価指数(PPI)もマイナス2.3%と下落率は前月実績(マイナス2.9%)を下回った。依然としてデフレ基調が続いているが、これを嫌気する売りは限定されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が6.0%高、オンライン医療の京東健康(JDヘルス:6618/HK)が5.8%高、火鍋チェーン中国最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が5.3%高と上げが目立った。
セクター別では、消費関連が高い。海底撈のほか、マルチブランド化粧品の上海上美化妝品(2145/HK)が7.7%、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が5.6%、宝飾品小売の周大福珠宝(1929/HK)が5.0%、スポーツ用品の滔搏国際HD(6110/HK)が4.4%、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)と日用雑貨チェーンの創優品集団HD(9896/HK)がそろって3.8%ずつ上昇した。
セメント・鉄鋼セクターも急伸。中国建材(3323/HK)が7.7%高、中国西部水泥(2233/HK)が7.4%高、安徽海螺水泥(914/HK)が6.8%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)と鞍鋼(347/HK)がそろって7.3%高と値を上げている。中国建材については、1〜9月期の黒字転換見通しが材料視された。
中国の保険・証券セクターも物色される。中国人寿保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が9.3%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.4%高、中国平安保険(2318/HK)が3.3%高、中信証券(6030/HK)が3.4%高、国聯証券(1456/HK)が3.3%高で引けた。
本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.22%高の3912.21ポイントで取引を終了した。自動車が高い。ハイテク、消費関連、金融、医薬、素材、不動産なども買われた。半面、海運は安い。エネルギー、軍需産業、通信も売られた。
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