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2025/11/12 13:27

香港前場:ハンセン0.6%高で3日続伸、上海総合は0.2%下落 無料記事

 12日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比166.85ポイント(0.62%)高の26863.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が55.68ポイント(0.59%)高の9517.17ポイントと3日続伸した。売買代金は1374億5600万香港ドルとなっている(11日前場は1183億1260万香港ドル)。
 海外株高が好感される流れ。11日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.2%高と3日続伸し、2週ぶりに史上最高値を更新した。米政府機関の再開が意識されている。世界経済に対する悪影響が回避されると期待し、欧州市場でも主要株価指数が軒並み上昇。英FTSE100種総合株価指数や、ストックス欧州600指数は過去最高値を更新した。そのほか、米追加利下げや中国金融緩和に対する期待感も続いている。
 ただ、上値は限定的。中国経済や企業業績の動向が気がかりだ。中国では今週14日、10月の小売売上高や鉱工業生産、1〜10月の不動産開発投資などが公表される予定。また、あす13日は騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)や京東集団(JDドットコム:9618/HK)、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)など主力テック企業、週明け17日は吉利汽車HD(175/HK)や浙江零ホウ科技(9863/HK)、小鵬汽車(9868/HK)など自動車大手が四半期決算を報告する。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの華潤万象生活(1209/HK)が4.4%高、オンライン医療の京東健康(JDヘルス:6618/HK)が4.3%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が4.1%高と上げが目立っている。
 セクター別では、本土と香港の不動産関連が高い。華潤万象生活や華潤置地のほか、世茂集団HD(813/HK)が9.4%、中国海外発展(688/HK)が3.5%、新鴻基地産発展(16/HK)が3.6%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.1%ずつ上昇した。
 中国の保険・銀行セクターもしっかり。中国人寿保険(2628/HK)が3.5%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.2%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.1%高、中国農業銀行(1288/HK)が1.8%高、中国工商銀行(1398/HK)が1.4%高で前場取引を終えた。
 医薬セクターも物色される。三生製薬(1530/HK)が6.5%高、百済神州(6160/HK)が7.7%高、永泰生物製薬(6978/HK)が2.7%高、勁方医薬科技(上海)(2595/HK)が2.6%高で引けた。
 半面、新興EV(電気自動車)や半導体などテック銘柄はさえない。蔚来集団(9866/HK)が6.4%、小鵬汽車(9868/HK)が4.1%、華虹半導体(1347/HK)が4.5%、SMICが1.9%ずつ下落した。ハンセン科技(テック)指数は0.4%逆行安している。
 他の個別株動向では、レーザーライダー(LiDAR)世界大手の禾賽科技(2525/HK)が11.0%安。好決算発表も好材料の出尽くし感が意識されている。同社が11日公表した7〜9月期決算は純損益が黒字に転換し、通期ガイダンスが上方修正された。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%安の3993.35ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。インフラ関連、不動産、自動車、素材、公益なども売られた。半面、銀行・保険は高い。エネルギー、医薬、食品飲料・酒造の一角も買われた。



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