/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル 亜州リサーチ公式X 亜州リサーチ公式Instagram

2025/11/12 17:38

香港大引:ハンセン0.9%高で3日続伸、不動産セクターに買い 無料記事

 12日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比226.32ポイント(0.85%)高の26922.73ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が77.50ポイント(0.82%)高の9538.99ポイントと3日続伸した(ハンセン指数は約1カ月ぶり高値)。売買代金は2363億9520万香港ドル(約4兆7019億円)となっている(11日は2102億3150万香港ドル)。
 海外株高が好感される流れ。11日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.2%高と3日続伸し、2週ぶりに史上最高値を更新した。米政府機関の再開が意識されている。世界経済に対する悪影響が回避されると期待し、欧州市場でも主要株価指数が軒並み上昇。英FTSE100種総合株価指数や、ストックス欧州600指数は過去最高値を更新した。そのほか、米追加利下げや中国金融緩和に対する期待感も続いている。
 ただ、上値は限定的。中国経済や企業業績の動向が気がかりだ。中国では今週14日、10月の小売売上高や鉱工業生産、1〜10月の不動産開発投資などが公表される予定。あす13日は騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)や京東集団(JDドットコム:9618/HK)、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)など主力テック企業を報告する。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの華潤万象生活(1209/HK)が6.3%高、香港不動産デベロッパー大手の新鴻基地産発展(16/HK)が5.4%高、オンライン医療の京東健康(JDヘルス:6618/HK)が5.3%高と上げが目立っている。
 セクター別では、本土と香港の不動産関連が高い。華潤万象生活や新鴻基地産発展のほか、世茂集団HD(813/HK)が9.4%、華潤置地(1109/HK)が3.6%、中国海外発展(688/HK)が2.9%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.6%、新世界発展(17/HK)が3.2%ずつ上昇した。
 中国の保険・銀行セクターもしっかり。中国人寿保険(2628/HK)が4.3%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.8%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.1%高、中国農業銀行(1288/HK)が1.9%高、中国工商銀行(1398/HK)が1.4%高で取引を終えた。
 半面、太陽光発電の関連銘柄は安い。協キン科技HD(3800/HK)が7.0%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が5.6%、信義光能HD(968/HK)が4.8%、陽光能源HD(757/HK)が3.0%、信義能源HD(3868/HK)が2.9%ずつ下落した。
 他の個別株動向では、レーザーライダー(LiDAR)世界大手の禾賽科技(2525/HK)が9.5%安。好決算発表も好材料の出尽くし感が意識されている。同社が11日公表した7〜9月期決算は純損益が黒字に転換し、通期ガイダンスを上方修正した。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%安の4000.14ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。証券、インフラ関連、素材、自動車、公益、不動産なども売られた。半面、銀行・保険は高い。エネルギー、運輸、医薬、食品飲料・酒造の一角も買われた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース