2025/09/10 13:31 NEW!!
香港前場:ハンセン1.2%高で4日続伸、上海総合は0.2%上昇 
10日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比308.00ポイント(1.19%)高の26246.13ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が112.52ポイント(1.22%)高の9354.92ポイントと4日続伸した。売買代金は1696億1440万香港ドルにやや拡大している(9日前場は1596億7710万香港ドル)。
米株高が好感される流れ。米利下げペースの加速が期待される中、昨夜の米株市場では、主要3指数が史上最高値をそろって更新した。香港市場にも買いが波及している。また、中国当局が人工知能(AI)技術を軸とした産業支援、「AI+」政策に注力していることや、消費刺激、「内巻」(過当競争)是正など景気対策を相次ぎ打ち出していることも改めて安心材料となった。
ただ、上値は限定的。米国の対中圧力が懸念されたほか、中国のデフレも不安視されている。寄り付き直後に発表された8月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.4%と前月の横ばいから下落に転じた。内需の弱さが指摘されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.6%高、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が4.2%高、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が3.8%高と上げが目立った。京東集団については、ホテル大手の錦江酒店と戦略的提携関係を結んだことや、傘下のネットスーパー「京東超市」が8日、向こう3年間でユーザー規模を現在の3億人から5億人へ拡大する目標を打ち出したことなどが材料視されている。
セクター別では、中国の金融が高い。中国農業銀行(1288/HK)が2.6%、中国建設銀行(939/HK)が2.3%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.6%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.4%、交銀国際HD(3329/HK)が13.0%、国泰海通証券(2611/HK)が2.0%ずつ上昇した。
クラウドや半導体の銘柄群も物色される。金山雲(3896/HK)が9.6%高、万国数拠HD(9698/HK)が5.8%高、微盟集団(2013/HK)が3.9%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.2%高、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が2.6%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.1%高で引けた。
半面、消費セクターの一角は安い。フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が5.1%、テレビ(TV)メーカーの創維集団(751/HK)が4.6%、茶飲料チェーンの滬上阿姨(上海)実業(2589/HK)が4.3%、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が3.2%、アヒル肉加工の周黒鴨国際HD(1458/HK)が2.5%ずつ下落した。
リチウム関連の銘柄も一部を除き急落。天斉リ業(9696/HK)が8.2%安、中創新航科技(CALB:3931/HK)が7.2%安、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が6.6%安と値を下げた。外電が10日、消息筋情報として伝えたところによると、寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)は一時生産停止した中国江西省の大型リチウム鉱山について、予想より早く再稼働にこぎつける見通し。供給増による価格下落が警戒された。中国のリチウム相場は10日、急速に下落している。一方、CATL株は0.4%高と小幅ながら上昇した。
本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%高の3813.78ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。軍需産業、銀行、通信、酒造なども買われた。半面、医薬は安い。素材、公益、自動車、証券も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米株高が好感される流れ。米利下げペースの加速が期待される中、昨夜の米株市場では、主要3指数が史上最高値をそろって更新した。香港市場にも買いが波及している。また、中国当局が人工知能(AI)技術を軸とした産業支援、「AI+」政策に注力していることや、消費刺激、「内巻」(過当競争)是正など景気対策を相次ぎ打ち出していることも改めて安心材料となった。
ただ、上値は限定的。米国の対中圧力が懸念されたほか、中国のデフレも不安視されている。寄り付き直後に発表された8月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.4%と前月の横ばいから下落に転じた。内需の弱さが指摘されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.6%高、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が4.2%高、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が3.8%高と上げが目立った。京東集団については、ホテル大手の錦江酒店と戦略的提携関係を結んだことや、傘下のネットスーパー「京東超市」が8日、向こう3年間でユーザー規模を現在の3億人から5億人へ拡大する目標を打ち出したことなどが材料視されている。
セクター別では、中国の金融が高い。中国農業銀行(1288/HK)が2.6%、中国建設銀行(939/HK)が2.3%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.6%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.4%、交銀国際HD(3329/HK)が13.0%、国泰海通証券(2611/HK)が2.0%ずつ上昇した。
クラウドや半導体の銘柄群も物色される。金山雲(3896/HK)が9.6%高、万国数拠HD(9698/HK)が5.8%高、微盟集団(2013/HK)が3.9%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.2%高、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が2.6%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.1%高で引けた。
半面、消費セクターの一角は安い。フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が5.1%、テレビ(TV)メーカーの創維集団(751/HK)が4.6%、茶飲料チェーンの滬上阿姨(上海)実業(2589/HK)が4.3%、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が3.2%、アヒル肉加工の周黒鴨国際HD(1458/HK)が2.5%ずつ下落した。
リチウム関連の銘柄も一部を除き急落。天斉リ業(9696/HK)が8.2%安、中創新航科技(CALB:3931/HK)が7.2%安、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が6.6%安と値を下げた。外電が10日、消息筋情報として伝えたところによると、寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)は一時生産停止した中国江西省の大型リチウム鉱山について、予想より早く再稼働にこぎつける見通し。供給増による価格下落が警戒された。中国のリチウム相場は10日、急速に下落している。一方、CATL株は0.4%高と小幅ながら上昇した。
本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%高の3813.78ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。軍需産業、銀行、通信、酒造なども買われた。半面、医薬は安い。素材、公益、自動車、証券も売られた。
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