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2025/12/19 13:32 NEW!!

香港前場:ハンセン0.7%高で3日続伸、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 19日前場の香港マーケットは、主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前日比165.28ポイント(0.65%)高の25663.41ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が44.16ポイント(0.50%)高の8885.67ポイントと反発した。売買代金は975億2140万香港ドルに拡大している(18日前場は790億6640万香港ドル)。
 外部環境の改善が相場を支える流れ。米追加利下げの期待が再び強まったことや、人工知能(AI)投資を巡る不透明感がやや後退したことを材料視している。18日に公表された11月の米消費者物価指数(CPI)は上昇率が市場予想を下回り、7月以来の低水準。市場関係者からは1月の追加利下げの可能性も指摘された。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の低下も期待されている。また、米半導体大手マイクロンが発表した第2四半期の調整後1株利益見通しが予想を大幅に上回り、AIデータセンターの需要が拡大していると楽観された。ただ、上値は限定的。香港市場は来週、クリスマス休暇で25日と26日が休場となるほか(24日は半日商い)、年末が接近していることも買い手控え要因として意識された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬関連の上げが目立つ。バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が6.5%高、創薬ベンチャーの信達生物製薬(1801/HK)が2.8%高、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が2.7%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が2.4%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.2%高で引けた。
 新興電気自動車(EV)関連も高い。小鵬汽車(9868/HK)が5.7%、理想汽車(2015/HK)が2.5%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.1%、蔚来集団(9866/HK)が1.6%ずつ上昇した。EVなどテック銘柄に買いが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は1.1%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。
 そのほか、自動運転やライダー(LiDAR)などスマートドライブ関連も急伸。深セン佑駕創新科技(2431/HK)が12.2%高、地平線(9660/HK)が7.2%高、禾賽科技(2525/HK)が3.9%高、速騰聚創科技(2498/HK)が3.2%高で前場取引を終えた。
 ロボット関連の銘柄も物色される。寧波均勝電子(699/HK)が6.1%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が4.6%高、深セン市越疆科技(2432/HK)が4.1%高、黒芝麻智能国際HD(2533/HK)が2.6%高と値を上げた。
 半面、産金セクターはさえない。山東黄金鉱業(1787/HK)が1.8%、招金鉱業(1818/HK)が1.4%、紫金黄金国際(2259/HK)が1.1%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が1.0%ずつ下落した。
 本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.59%高の3899.31ポイントで前場の取引を終了した。自動車が高い。不動産、医薬、インフラ関連、建材・鉄鋼、非鉄、運輸なども買われた。半面、エネルギーは安い。産金、銀行・保険、消費関連も売られた。



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