2025/12/09 13:33
香港前場:ハンセン0.8%安で続落、上海総合は0.1%下落 
9日前場の香港マーケットは、主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比215.42ポイント(0.84%)安の25549.94ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が101.69ポイント(1.12%)安の8981.84ポイントと続落した。売買代金は1077億5960万香港ドルとなっている(8日前場は1154億110万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米金融政策や中国指標の発表が気がかり材料だ。9〜10日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の追加利下げ決定がほぼ確実視されているが、その後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見や、メンバーによる政策金利見通しが不透明。2026年以降の金融政策がタカ派(引き締めに積極的)に傾く恐れもある。中国ではあす10日に11月の物価統計、15日に同月の小売売上高や鉱工業生産など、金融統計も15日までに発表される予定だ。前日公表された11月の貿易統計で、米ドル建て輸入が市場予想(3.0%増)を下回る1.9%増に伸び悩み、内需の弱さを示す結果だったこともあり、これから報告される月次経済統計の内容も警戒されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が6.2%安、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.3%安、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が4.1%安と下げが目立った。
セクター別では、産金・非鉄が安い。紫金鉱業のほか、招金鉱業(1818/HK)が3.9%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が3.5%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.3%、江西銅業(358/HK)が6.0%、中国アルミ(2600/HK)が5.3%ずつ下落した。
中国の不動産セクターも急落。中国金茂HD(817/HK)が11.7%安、中国海外宏洋集団(81/HK)が8.9%安、越秀地産(123/HK)が4.1%安、龍湖集団HD(960/HK)が4.0%安で引けた。
プラットフォーマーなどネット関連の銘柄もさえない。動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が2.6%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が2.4%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が2.3%安と値を下げた。
他の個別株動向では、冶金系エンジニアリング大手の中国冶金科工(1618/HK)が18.5%安。同社は昨日引け後、不採算を抱えるなどの子会社6社を総額606億7632万人民元(約1兆3386億円)で売却すると発表した。
半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連はしっかり。薬明合聯生物技術(2268/HK)が3.4%、薬明生物技術(2269/HK)が3.0%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が0.9%、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が0.8%ずつ上昇した。
本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%安の3918.83ポイントで前場の取引を終了した。不動産が安い。資源・素材、空運、消費、自動車、公益、保険・証券なども売られた。半面、ハイテクは高い。医薬、銀行の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米金融政策や中国指標の発表が気がかり材料だ。9〜10日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の追加利下げ決定がほぼ確実視されているが、その後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見や、メンバーによる政策金利見通しが不透明。2026年以降の金融政策がタカ派(引き締めに積極的)に傾く恐れもある。中国ではあす10日に11月の物価統計、15日に同月の小売売上高や鉱工業生産など、金融統計も15日までに発表される予定だ。前日公表された11月の貿易統計で、米ドル建て輸入が市場予想(3.0%増)を下回る1.9%増に伸び悩み、内需の弱さを示す結果だったこともあり、これから報告される月次経済統計の内容も警戒されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が6.2%安、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.3%安、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が4.1%安と下げが目立った。
セクター別では、産金・非鉄が安い。紫金鉱業のほか、招金鉱業(1818/HK)が3.9%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が3.5%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.3%、江西銅業(358/HK)が6.0%、中国アルミ(2600/HK)が5.3%ずつ下落した。
中国の不動産セクターも急落。中国金茂HD(817/HK)が11.7%安、中国海外宏洋集団(81/HK)が8.9%安、越秀地産(123/HK)が4.1%安、龍湖集団HD(960/HK)が4.0%安で引けた。
プラットフォーマーなどネット関連の銘柄もさえない。動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が2.6%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が2.4%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が2.3%安と値を下げた。
他の個別株動向では、冶金系エンジニアリング大手の中国冶金科工(1618/HK)が18.5%安。同社は昨日引け後、不採算を抱えるなどの子会社6社を総額606億7632万人民元(約1兆3386億円)で売却すると発表した。
半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連はしっかり。薬明合聯生物技術(2268/HK)が3.4%、薬明生物技術(2269/HK)が3.0%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が0.9%、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が0.8%ずつ上昇した。
本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%安の3918.83ポイントで前場の取引を終了した。不動産が安い。資源・素材、空運、消費、自動車、公益、保険・証券なども売られた。半面、ハイテクは高い。医薬、銀行の一角も買われた。
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