2025/09/12 13:35 NEW!!
香港前場:ハンセン1.5%高で反発、上海総合は0.2%上昇 
12日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比398.33ポイント(1.53%)高の26484.65ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が148.58ポイント(1.60%)高の9408.83ポイントと反発した。売買代金は1848億6260万香港ドルとなっている(11日前場は1763億3710万香港ドル)。
投資家心理がやや上向く流れ。米利下げ期待で米長期金利が低下したことや、人工知能(AI)産業の拡大期待などで米株が上昇したことを好感した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げサイクル開始が意識される中、11日の米債券市場では長期金利の指標となる10年債利回りが4.02%に低下。一時3.99%と4月上旬以来の低い水準を付けた。米株市場では、主要指標のNYダウとハイテク株比率の大きいナスダック指数、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数の主要3指数がそろって史上最高値を更新している。中国の政策に対する期待感も支えだ。8日に始まった全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会会議の決定内容については、最終日のきょう12日以降に国営メディアが詳細を報じる見通し。主要政策の方針が注目されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が8.5%高、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が6.1%高、中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が5.9%高と上げが目立った。アリババに関しては、クラウド事業の拡大期待に加え、新たに投入した口コミサービス「高徳掃街榜」がライバルとされる美団(メイトゥアン:3690/HK)傘下「大衆点評」のアクティブユーザー数を初日に超えたと伝わったことも支援材料となっている。
セクター別では、中国の不動産が高い。遠洋集団HD(3377/HK)が16.3%、碧桂園HD(2007/HK)が9.7%、融創中国HD(1918/HK)が7.6%、合景泰富地産HD(1813/HK)が7.4%ずつ上昇した。
非鉄や建材、鉄鋼など素材セクターもしっかり。中国宏橋のほか、江西銅業(358/HK)が7.1%高、中国アルミ(2600/HK)が5.9%高、華新水泥(6655/HK)が5.0%高、中国建材(3323/HK)が4.4%高、重慶鋼鉄(1053/HK)が6.8%高、鞍鋼(347/HK)が6.1%高で引けた。
半面、香港に拠点を置く小売セクターはさえない。金ジュエリーの夢金園黄金珠宝集団(2585/HK)が4.8%、化粧品販売店チェーンの莎莎国際HD(178/HK)が3.2%、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が3.0%、輸入食品店チェーンのCEC国際HD(759/HK)が1.6%、ホームセンターの国際家居零售(1373/HK)が1.2%ずつ下落した。
本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%高の3884.71ポイントで前場の取引を終了した。不動産が高い。ハイテク、素材、公益、医薬なども買われた。半面、消費関連は安い。自動車、エネルギー、金融も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家心理がやや上向く流れ。米利下げ期待で米長期金利が低下したことや、人工知能(AI)産業の拡大期待などで米株が上昇したことを好感した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げサイクル開始が意識される中、11日の米債券市場では長期金利の指標となる10年債利回りが4.02%に低下。一時3.99%と4月上旬以来の低い水準を付けた。米株市場では、主要指標のNYダウとハイテク株比率の大きいナスダック指数、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数の主要3指数がそろって史上最高値を更新している。中国の政策に対する期待感も支えだ。8日に始まった全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会会議の決定内容については、最終日のきょう12日以降に国営メディアが詳細を報じる見通し。主要政策の方針が注目されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が8.5%高、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が6.1%高、中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が5.9%高と上げが目立った。アリババに関しては、クラウド事業の拡大期待に加え、新たに投入した口コミサービス「高徳掃街榜」がライバルとされる美団(メイトゥアン:3690/HK)傘下「大衆点評」のアクティブユーザー数を初日に超えたと伝わったことも支援材料となっている。
セクター別では、中国の不動産が高い。遠洋集団HD(3377/HK)が16.3%、碧桂園HD(2007/HK)が9.7%、融創中国HD(1918/HK)が7.6%、合景泰富地産HD(1813/HK)が7.4%ずつ上昇した。
非鉄や建材、鉄鋼など素材セクターもしっかり。中国宏橋のほか、江西銅業(358/HK)が7.1%高、中国アルミ(2600/HK)が5.9%高、華新水泥(6655/HK)が5.0%高、中国建材(3323/HK)が4.4%高、重慶鋼鉄(1053/HK)が6.8%高、鞍鋼(347/HK)が6.1%高で引けた。
半面、香港に拠点を置く小売セクターはさえない。金ジュエリーの夢金園黄金珠宝集団(2585/HK)が4.8%、化粧品販売店チェーンの莎莎国際HD(178/HK)が3.2%、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が3.0%、輸入食品店チェーンのCEC国際HD(759/HK)が1.6%、ホームセンターの国際家居零售(1373/HK)が1.2%ずつ下落した。
本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%高の3884.71ポイントで前場の取引を終了した。不動産が高い。ハイテク、素材、公益、医薬なども買われた。半面、消費関連は安い。自動車、エネルギー、金融も買われた。
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