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2025/09/03 13:29 NEW!!

香港前場:ハンセン0.4%安で続落、上海総合は1.0%下落 無料記事

 3日前場の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比101.39ポイント(0.40%)安の25395.16ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が47.95ポイント(0.53%)安の9060.17ポイントと続落した。売買代金は1520億1760万香港ドルに縮小している(2日前場は1836億1350万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が重しとなる流れ。米財政不安がくすぶる中、米債券市場では長期金利の指標となる10年債利回りが上昇基調を強めている。17〜18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが実施されることはほぼ確実視されているが、その後の金融政策動向は不透明だ。香港は金融政策で米国に追随するため、域内の金利低下期待もやや後退した。また、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会会議が8〜12日に北京で開催される見通し。政策期待はあるものの、内容を見極めたいとするスタンスも強まっている。本土マネーの資金流入が増加しているとの観測を背景に、相場の先高観が意識され、指数は高く推移する場面もみられたが、前引けにかけてマイナスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電子製品受託製造サービス(EMS)大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が3.9%安、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が2.4%安、白物家電大手の美的集団(300/HK)が2.2%安と下げが目立った。
 セクター別では、本土・香港の不動産が安い。雅居楽集団HD(3383/HK)が3.3%、万科企業(2202/HK)が2.8%、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.5%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.8%、信和置業(83/HK)が1.7%ずつ下落した。
 消費セクターの一角もさえない。茶飲料チェーンの四川百茶百道実業(2555/HK)が2.6%安、酒造の青島ビール(168/HK)が2.5%安、ファストフードの百勝中国HD(9987/HK)が2.3%安、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が2.1%安、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が1.5%安で引けた。
 半面、産金セクターはしっかり。霊宝黄金(3330/HK)が4.0%、招金鉱業(1818/HK)が1.6%、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.4%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が1.3%ずつ上昇した。昨夜のNY市場では金先物が5日続伸し、約3週ぶりに史上最高値を更新している。
 本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.96%安の3820.98ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。軍需産業、金融、消費関連、自動車、公益、資源・素材なども売られた。半面、医薬は高い。産金株も買われた。



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