2025/10/21 17:37 NEW!!
香港大引:ハンセン0.7%高で続伸、中国人寿6.0%上昇 
21日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比168.72ポイント(0.65%)高の26027.55ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が69.99ポイント(0.76%)高の9302.66ポイントと続伸した。売買代金は2646億5690万香港ドル(約5兆1502億円)となっている(20日は2391億6060万香港ドル)。
前日の好調地合いを継ぐ流れ。米中関係の改善期待や、中国の政策に対する期待感が引き続き相場の支援材料となっている。トランプ米大統領は20日、中国との関係が良好だとしたうえで、10月末に韓国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)にあわせた米中首脳会談で貿易協定を締結できると楽観的な見方を示した。また、中国共産党は20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について議論する予定。内需拡大などが主要テーマになるとみられている。前日公表された中国の7〜9月期GDP成長率は前年同期比4.8%増と前四半期(4〜6月)の実績(5.2%)を下回り、1年ぶりの低い伸びにとどまった。当局は今年の成長率目標「5.0%前後」を達成させるため、追加の経済対策を打ち出すとの観測も広がっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が6.0%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が3.8%高、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が1.9%高と上げが目立っている。中国人寿保険については、1〜9月期の50〜70%増益見通しが改めて刺激材料として意識された。アップル関連のBYDエレクに関しては、9月に新発売した「iPhone 17」シリーズの販売好調が伝えられたことも好感されている。昨夜の米株市場では、アップル株が上場来高値を更新した。海爾智家については、傘下のIoT事業を香港市場に分離上場することを検討していると発表し材料視されている。BYDエレクや海爾智家などテック銘柄の上昇が寄与し、ハンセン科技(テック)指数は1.3%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
セクター別では、中国の保険・証券が高い。中国人寿保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が4.8%、中国平安保険(2318/HK)が2.9%、中国国際金融(3908/HK)が3.0%、中信証券(6030/HK)が1.9%ずつ上昇した。
新興EV(電気自動車)関連の物色も続く。小鵬汽車(9868/HK)が3.7%高、蔚来集団(9866/HK)が2.8%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.3%高と続伸した。自動運転やライダー(LiDAR)などスマートドライブ関連銘柄も買われ、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が6.9%高、地平線(9660/HK)が4.2%高、速騰聚創科技(2498/HK)が1.5%高と値を上げている。そのほか、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が3.0%高。1〜9月決算の36%増益が好感された。
半面、医薬セクターの一角は安い。勁方医薬科技(上海)(2595/HK)が6.4%、康希諾生物(6185/HK)が1.6%、江蘇恒瑞医薬(1276/HK)が1.5%、永泰生物製薬(6978/HK)が1.2%ずつ下落した。
本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.36%高の3916.33ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。不動産、医薬、インフラ建設、消費関連、資源・素材、金融、自動車なども買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
前日の好調地合いを継ぐ流れ。米中関係の改善期待や、中国の政策に対する期待感が引き続き相場の支援材料となっている。トランプ米大統領は20日、中国との関係が良好だとしたうえで、10月末に韓国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)にあわせた米中首脳会談で貿易協定を締結できると楽観的な見方を示した。また、中国共産党は20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について議論する予定。内需拡大などが主要テーマになるとみられている。前日公表された中国の7〜9月期GDP成長率は前年同期比4.8%増と前四半期(4〜6月)の実績(5.2%)を下回り、1年ぶりの低い伸びにとどまった。当局は今年の成長率目標「5.0%前後」を達成させるため、追加の経済対策を打ち出すとの観測も広がっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が6.0%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が3.8%高、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が1.9%高と上げが目立っている。中国人寿保険については、1〜9月期の50〜70%増益見通しが改めて刺激材料として意識された。アップル関連のBYDエレクに関しては、9月に新発売した「iPhone 17」シリーズの販売好調が伝えられたことも好感されている。昨夜の米株市場では、アップル株が上場来高値を更新した。海爾智家については、傘下のIoT事業を香港市場に分離上場することを検討していると発表し材料視されている。BYDエレクや海爾智家などテック銘柄の上昇が寄与し、ハンセン科技(テック)指数は1.3%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
セクター別では、中国の保険・証券が高い。中国人寿保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が4.8%、中国平安保険(2318/HK)が2.9%、中国国際金融(3908/HK)が3.0%、中信証券(6030/HK)が1.9%ずつ上昇した。
新興EV(電気自動車)関連の物色も続く。小鵬汽車(9868/HK)が3.7%高、蔚来集団(9866/HK)が2.8%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.3%高と続伸した。自動運転やライダー(LiDAR)などスマートドライブ関連銘柄も買われ、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が6.9%高、地平線(9660/HK)が4.2%高、速騰聚創科技(2498/HK)が1.5%高と値を上げている。そのほか、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が3.0%高。1〜9月決算の36%増益が好感された。
半面、医薬セクターの一角は安い。勁方医薬科技(上海)(2595/HK)が6.4%、康希諾生物(6185/HK)が1.6%、江蘇恒瑞医薬(1276/HK)が1.5%、永泰生物製薬(6978/HK)が1.2%ずつ下落した。
本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.36%高の3916.33ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。不動産、医薬、インフラ建設、消費関連、資源・素材、金融、自動車なども買われた。
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