17日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比76.47ポイント（1.95％）安の3839.76ポイントと3日ぶりに反落した。9月26日以来、3週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
　投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。米中の通商対立が改めて不安視されている。米中両国が14日から相互の船舶に対し、港湾使用料の追加徴収を開始するなど、両国の応酬に緩和の兆しはみられない。トランプ米大統領は先ごろ、米国と中国は今現在、貿易戦争の状態にあるとの認識を示した。また、中国では週明け20日、7〜9月期のGDP、9月の小売売上高などが発表される予定。結果を見極めたいとして、模様眺めのムードも漂った。朝方は高く推移する場面がみられたが、指数は徐々に下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技（600183/SH）が10.0％（ストップ）安、電子機器メーカーの国睿科技（600562/SH）が5.9％安、電子機器メーカーの方正科技集団（600601/SH）が3.8％安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網（601138/SH）と電子部品メーカー大手の環旭電子（601231/SH）がそろって5.6％安で引けた。
　自動車株も安い。北汽藍谷新能源科技（600733/SH）が4.9％、重慶千里科技（601777/SH）が4.8％、安徽江淮汽車集団（600418/SH）が4.5％、北汽福田汽車（600166/SH）が4.3％、長城汽車（601633/SH）が3.3％ずつ下落した。
　医薬株もさえない。薬明康徳（603259/SH）が4.4％安、浙江華海薬業（600521/SH）が3.1％安、江蘇恒瑞医薬（600276/SH）が2.6％安、人福医薬集団（600079/SH）が1.9％安、昭衍新薬（603127/SH）が1.8％安で取引を終えた。消費関連株、資源・素材株、インフラ関連株、不動産株、金融株、公益株なども売られている。
　外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.21ポイント（1.22％）安の259.96ポイント、深センB株指数が18.34ポイント（1.35％）安の1337.92ポイントで終了した。



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