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2019/06/10 13:30

香港前場:ハンセン2.0%高で3日続伸、上海総合は1.0%上昇 無料記事

 連休明け10日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比548.08ポイント(2.03%)高の27513.36ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が192.76ポイント(1.87%)高の10527.08ポイントと反発した。半日の売買代金は529億3500香港ドルに拡大している(6日前場は357億900万香港ドル)。
 早期の米利下げ観測がプラス。5月の米雇用統計が下振れるなか、米連邦準備理事会(FRB)は早い時期に利下げする――との見方が一段と高まった。先週末の米株が大幅上昇した流れを継いでいる。取引時間中に公表された5月の中国貿易統計は、輸出が上振れる一方、輸入が下振れるなどまちまちの内容。国内消費の弱さが意識されたものの、逆に、景気テコ入れ策に対する期待感が強まった。指数は上げ幅を徐々に広げている。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち46が上昇)。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が6.6%高、舜宇光学科技(2382/HK)が6.1%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が6.0%高、万洲国際(WHグループ:288/HK)が5.0%高と値上がり率上位に並んだ。時価総額上位の金融やネットも上げが目立つ。インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は2.9%高と反発した。
 業種別では、港湾・海運が高い。天津港発展HD(3382/HK)が2.5%、中遠海運港口(1199/HK)が2.2%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.6%、太平洋航運集団(2343/HK)が3.5%、中遠海運HD(1919/HK)が2.8%ずつ上昇した。
 食品・飲料や酒造など消費関連セクターも物色される。康師傅HD(ティンイー:322/HK)が4.4%高、中国旺旺HD(151/HK)が3.5%高、中国雨潤食品集団(1068/HK)が2.8%高、青島ビール(168/HK)が4.2%高で引けた。
 中国不動産セクターもしっかり。碧桂園HD(2007/HK)が4.6%高、広州富力地産(2777/HK)が4.3%高、中国金茂HD(817/HK)が3.7%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.0%高と値を上げた。
 本土マーケットは7日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.98%高の2855.56ポイントで前場の取引を終えた。銀行・保険株が相場をけん引。港湾・海運株、消費関連株、不動産株、自動車株、医薬品株、インフラ関連株、ハイテク株の一角なども買われた。半面、証券株は急落している。



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