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2020/09/21 16:26

中国大引:上海総合0.6%安で反落、保険セクター下げ主導 無料記事

 週明け21日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比21.15ポイント(0.63%)安の3316.94ポイントと反落した(上海A株指数は0.63%安の3476.35ポイント)。
 米中対立の激化が警戒される流れ。中国商務部は19日、国内企業の権利を害する外国企業などを「信頼できない実体」としてリスト化し(中国版エンティティリスト)、取引を制限・禁止する制度を発表した。即日で施行している。金融緩和強化に対する期待も後退。中国人民銀行(中央銀行)が朝方公表した銀行貸し出しの新たな指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は、予想通り5カ月連続で据え置かれた。そのうえで、一部のアナリストは、預金準備率の追加引き下げなど、金融緩和策が一段と強化される可能性は小さいとみている。
 保険株が下げを主導。新華人寿保険(601336/SH)が3.5%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.8%安、中国平安保険(601318/SH)が2.4%安で引けた。消費関連株、公益株、医薬品株、空運株、不動産株、自動車株、銀行株なども売られている。
 半面、証券株の一角はしっかり。華安証券(600909/SH)が2.6%、東呉証券(601555/SH)が1.4%ずつ上昇した。国聯証券(1456/HK、601456/SH)が20日、同業の国金証券(600109/SH)を合併する計画を明らかにするなか、これを皮切りに、中国の証券業界で合併・買収(M&A)ラッシュが始まる可能性が指摘されている(国聯証券と国金証券は売買を一時停止)。このほか、防衛関連株、メディア関連株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.47ポイント(0.19%)安の251.33ポイント、深センB株指数が7.09ポイント(0.74%)安の949.54ポイントで終了した。


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