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2020/09/18 14:22

香港前場:ハンセン0.3%高で3日ぶり反発、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 18日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比75.65ポイント(0.31%)高の24416.50ポイントと3日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も36.13ポイント(0.37%)高の9768.28ポイントと反発した。半日の売買代金は536億9200万香港ドルにやや縮小している(17日前場は692億3000万香港ドル)。
 通貨高のプラス面がクローズアップされる流れ。海外マネーの流入が加速している実態が好感された。香港ドルの対米ドル相場が米ドルペッグ制に基づく許容変動幅(7.75〜7.85香港ドル)の高値で推移するなか、香港金融管理局(HKMA)は香港ドル売り・米ドル買い介入を継続している。人民元高も進行。人民元の対米ドル相場は、足元で1年4カ月ぶりの高値水準で推移している。
 ただ、相場の上値は限定的。米ハイテク株安が逆風だ。昨夜の米株市場では、これまで全体相場を押し上げていた主力ハイテク銘柄の割高感が指摘され、ナスダック指数が1.3%安と続落している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が3.2%高、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が2.4%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.1%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の保険が高い。上記した中国人寿保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が4.5%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.9%、中国平安保険(2318/HK)が1.5%ずつ上昇した。
 本土系不動産セクターもしっかり。万科企業(2202/HK)が3.4%高、雅居楽集団HD(3383/HK)と広州富力地産(2777/HK)がそろって1.9%高、華潤置地(1109/HK)が1.5%高、龍湖集団HD(960/HK)と融創中国HD(1918/HK)がそろって1.4%高で引けた。
 半面、ハイテク関連の一角は売りにおされる。ハンセン科技指数の構成銘柄では、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.4%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.6%安、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が1.4%安と値を下げている。インターネットサービス中国最大手のテンセントに関しては、米企業への出資を巡り、対米外国投資委員会(CFIUS)が安全保障審査の実施を通知したもよう――と外電が18日、消息筋情報として伝えたことも懸念された。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.57%高の3289.02ポイントで前場の取引を終えた。不動産株が高い。金融株、資源・素材株、運輸株、医薬品株、公益株、インフラ関連ぁ部、防衛関連株なども買われた。半面、食品飲料株は安い。自動車株、ハイテク株の一角も売られた。



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