2020/09/22 17:33
香港大引:ハンセン1.0%安で続落、悪材料重なりHSBC2.1%下落
22日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比233.84ポイント(0.98%)安の23716.85ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が63.61ポイント(0.66%)安の9576.81ポイントとそろって続落した。ハンセン指数は、約3カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいる。売買代金は1060億4100万香港ドルと低水準が続いた(21日は1149億1500万香港ドル)。
海外株高を嫌気した売りが先行。新型コロナウイルス感染拡大の警戒感が再燃する中、欧州市場の主要株価指数は軒並み急落し、米株市場でも売りが継続した。また、中国のショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業を巡り、米中対立の不安が強まったこともマイナス。TikTokを運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)と米オラクルが合意した提携案について、中国共産党系メディア「環球時報」の編集長、胡錫進氏は21日、自身のSNS上に「中国当局は合意案を承認しないだろう」と投稿した。トランプ米大統領も同日、提携案に対する暫定承認を撤回する可能性を示唆している。ただ、大きく売り込む動きはみられない。指数は直近の下落ピッチが速かったこともあり、自律反発狙いの買いも散見される(本土株指数は一時プラス)。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.4%安、マカオカジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)と不動産事業を中核とするコングロマリットの太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)がそろって3.3%安、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が3.2%安と下げが目立った。カジノ銘柄については、中国当局が足元で、マカオでのマネーロンダリング(資金洗浄)取り締まりを強化している模様――と香港メディアが21日報じたことが引き続き売り材料視されている。そのほか、金融大手グループのHSBC(5/HK)が2.1%安と続落。取引を制限・禁止する「中国版エンティティリスト」に第1陣として組み入れられるとの観測や、資金洗浄(マネーロンダリング)に関与していたと報道されたことがネガティブ材料だ。
セクター別では、空運キャリアや空港など交通・運輸が続落。中国国際航空(753/HK)が6.0%安、中国南方航空(1055/HK)が5.3%安、中国東方航空(670/HK)が4.8%安、北京首都国際機場(北京首都空港:694/HK)が3.4%安、海南美蘭国際空港(357/HK)が2.4%安で引けた。
半面、ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連はしっかり。ハンセン科技指数は0.4%高と反発した。組み入れ銘柄では、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が6.1%高、華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が4.9%高、閲文集団(チャイナ・リテラチャー:772/HK)が4.1%高、比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が2.4%高、 阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.1%高などと上昇が目立っている。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.29%安の3274.30ポイントで取引を終えた。素材株が安い。エネルギー株、自動車株、運輸株、防衛関連株、インフラ関連株、消費関連株、銀行・保険株なども売られた。半面、証券株の一角は買われている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
海外株高を嫌気した売りが先行。新型コロナウイルス感染拡大の警戒感が再燃する中、欧州市場の主要株価指数は軒並み急落し、米株市場でも売りが継続した。また、中国のショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業を巡り、米中対立の不安が強まったこともマイナス。TikTokを運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)と米オラクルが合意した提携案について、中国共産党系メディア「環球時報」の編集長、胡錫進氏は21日、自身のSNS上に「中国当局は合意案を承認しないだろう」と投稿した。トランプ米大統領も同日、提携案に対する暫定承認を撤回する可能性を示唆している。ただ、大きく売り込む動きはみられない。指数は直近の下落ピッチが速かったこともあり、自律反発狙いの買いも散見される(本土株指数は一時プラス)。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.4%安、マカオカジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)と不動産事業を中核とするコングロマリットの太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)がそろって3.3%安、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が3.2%安と下げが目立った。カジノ銘柄については、中国当局が足元で、マカオでのマネーロンダリング(資金洗浄)取り締まりを強化している模様――と香港メディアが21日報じたことが引き続き売り材料視されている。そのほか、金融大手グループのHSBC(5/HK)が2.1%安と続落。取引を制限・禁止する「中国版エンティティリスト」に第1陣として組み入れられるとの観測や、資金洗浄(マネーロンダリング)に関与していたと報道されたことがネガティブ材料だ。
セクター別では、空運キャリアや空港など交通・運輸が続落。中国国際航空(753/HK)が6.0%安、中国南方航空(1055/HK)が5.3%安、中国東方航空(670/HK)が4.8%安、北京首都国際機場(北京首都空港:694/HK)が3.4%安、海南美蘭国際空港(357/HK)が2.4%安で引けた。
半面、ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連はしっかり。ハンセン科技指数は0.4%高と反発した。組み入れ銘柄では、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が6.1%高、華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が4.9%高、閲文集団(チャイナ・リテラチャー:772/HK)が4.1%高、比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が2.4%高、 阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.1%高などと上昇が目立っている。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.29%安の3274.30ポイントで取引を終えた。素材株が安い。エネルギー株、自動車株、運輸株、防衛関連株、インフラ関連株、消費関連株、銀行・保険株なども売られた。半面、証券株の一角は買われている。
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