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2019/06/04 13:31

香港前場:ハンセン0.3%安で5日続落、上海総合は0.8%下落 無料記事

 4日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比89.05ポイント(0.33%)安の26804.81ポイントと5日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が64.34ポイント(0.62%)安の10366.30ポイントと反落した。半日の売買代金は420億9000万香港ドルとなっている(3日前場は441億4900万香港ドル)。
 米中の非難応酬が止まらず、投資家のリスク回避スタンスが強まる展開。3日(現地時間)の共同記者会見で米財務省と米通商代表部(USTR)は、「中国政府が2日に協議中断の全責任は米国側にある」と非難したことに失望を表明した。そのうえで「米中両国の重要な合意事項を撤回したのは中国側だ」と指摘している。人民元安進行の一服などを好感し小高くスタートしたものの、指数は程なくマイナスに転じた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.0%安、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.9%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.7%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.4%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の自動車セクターが安い。上記した吉利汽車のほか、広州汽車集団(2238/HK)が2.7%、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.8%、北京汽車(1958/HK)が1.7%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.3%ずつ下落した。
 中国金融セクターもさえない。中国華融資産管理(2799/HK)が%、中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が2.0%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が1.8%安、華泰証券(6886/HK)が1.5%安、招商銀行(3968/HK)が1.2%安で引けた。
 食品・飲料や酒造など消費関連セクターも売られる。康師傅HD(ティンイー:322/HK)が3.2%安、中国旺旺HD(151/HK)が2.1%安、統一企業中国HD(220/HK)が1.9%安、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.1%安、青島ビール(168/HK)が4.0%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.84%安の2865.67ポイントで前場の取引を終えた。保険株が下げを主導する。医薬品株、資源・素材株、運輸株、インフラ関連株、自動車株、消費関連株、半導体株なども売られた。半面、5Gネットワークの関連銘柄は物色されている。


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