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2019/05/24 13:24

香港前場:ハンセン0.2%高で反発、上海総合は0.04%安 無料記事

 24日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比55.96ポイント(0.21%)高の27323.09ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が32.82ポイント(0.32%)高の10433.93ポイントと3日ぶりに反発した。半日の売買代金は405億9600万香港ドルに縮小している(23日前場は500億900万香港ドル)。
 買い戻しの動きが広がる。ハンセン指数は前日に大きく下げ、約4カ月ぶりの安値水準に落ち込んだだけに、自律反発狙いの買いが先行した。中国通信機器メーカー大手の華為技術(ファーウェイ)を巡る警戒感もやや後退。トランプ米大統領は23日、「中国との通商交渉では、何らかの形でファーウェイも合意に盛り込むかもしれない」と発言した。もっとも、上値は限定的。世界景気の鈍化懸念が重しとなっている。国際通貨基金(IMF)は23日、米中貿易戦争が激化した場合、世界全体の経済成長率が前回予測(3.3%)から0.3ポイント下振れすると試算した(好不況の境目は3%とされる)。金融危機以降で最低水準を更新することになる。
 ハンセン指数の構成銘柄では、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.9%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が1.7%高、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.5%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が1.4%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の金融がしっかり。中国人民財産保険(2328/HK)が2.2%高、中国平安保険(2318/HK)が1.1%高、広発証券(1776/HK)が0.8%高、交通銀行(3328/HK)が0.7%高で引けた。
 半面、中国自動車セクターはさえない。北京汽車(1958/HK)が1.1%安、広州汽車集団(2238/HK)が1.0%安、長城汽車(2333/HK)と東風汽車集団(489/HK)がそろって0.8%安と下落した。
 一方、本土マーケットは小幅ながら3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%安の2851.40ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株の下げが重荷。自動車株、医薬品株、不動産株なども売られた。半面、空運株は上昇。金融株、食品・飲料株、メディア関連株、公益株も買われた。



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