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2019/06/06 13:38

香港前場:ハンセン0.2%高で続伸、上海総合は0.5%下落 無料記事

 6日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比58.44ポイント(0.22%)高の26953.88ポイントと続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は17.41ポイント(0.17%)安の10327.64ポイントと反落した。半日の売買代金は357億900万香港ドルに縮小している(5日前場は449億4300万香港ドル)。
 米利下げ観測の高まりが相場を支えている。金融緩和を容認する米政府高官発言が相次ぐなか、米連邦準備理事会(FRB)が早期利下げに踏み切るとの見方が強まった。金融政策で米国に追随する香港でも、緩和的な金融政策が打ち出されると期待されている。ただ、全体としては動意を欠く展開。香港と中国本土はあす(7日)が端午節で休場となるため、連休を前にした模様眺めスタンスが漂っている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産株が高い。香港系では信和置業(サイノランド:83/HK)が2.4%、恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ:101/HK)が2.0%、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が1.9%、本土系では中国海外発展(688/HK)が2.0%、華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド:1109/HK)が0.9%ずつ上昇した。
 交通インフラや水事業など公益セクターの一角も物色される。浙江滬杭甬高速公路(浙江高速道路:576/HK)が3.8%高、越秀交通基建(1052/HK)と粤海投資(広東インベストメント:270/HK)がそろって1.8%高、江蘇寧滬高速公路(江蘇高速道路:177/HK)が1.1%高で引けた。
 半面、5G関連の銘柄群は安い。5G商用ライセンスが正式発給されるなか、目先の材料出尽くし感が意識されている。通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)が5.5%、京信通信系統HD(2342/HK)が3.6%、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が3.1%、基地局運営の中国鉄塔(788/HK)が3.5%ずつ値を下げた。
 一方、本土マーケットは6日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.46%安の2848.34ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株と医薬品株の下げが目立つ。運輸株、インフラ関連株、資源・素材株、運輸株なども売られた。半面、金融株、発電株の一角は値上がりしている。大型金融株の物色で、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.2%上昇した。


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