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2019/05/20 13:35

香港前場:ハンセン0.4%安で続落、上海総合は0.6%下落 無料記事

 週明け20日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比119.14ポイント(0.43%)安の27827.32ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が51.07ポイント(0.48%)安の10637.68ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は583億3200万香港ドルとなっている(17日前場は528億1000万香港ドル)。
 米中通商協議の先行き不透明感が重し。米CNBCは先週末、「米中の貿易協議は行き詰まったもよう」などと報じている。また中国国営メディアは17日、「最近のトランプ米大統領には誠意がほとんど感じられず、中国は米国との協議継続について、今は関心がないだろう」とする論説記事を掲載した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、域内大手行の中銀香港(2388/HK)が5.6%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.3%安、電力大手の電能実業(6/HK)が3.8%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.7%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の不動産が安い。首創置業(北京キャピタル・ランド:2868/HK)が5.0%、中国金茂HD(817/HK)が4.7%、保利置業集団(119/HK)が3.9%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.6%、碧桂園HD(2007/HK)が2.8%ずつ下落した。
 空運・海運セクターもさえない。中国南方航空(1055/HK)と中国東方航空(670/HK)がそろって3.5%安、中国国際航空(753/HK)が1.9%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が5.0%安、中遠海運HD(1919/HK)が1.7%安、太平洋航運集団(2343/HK)が1.4%安と値を下げた。
 半面、石油関連銘柄の一角はしっかり。業界大手3社の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.9%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.8%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.5%高で引けた。主要産油国の減産継続の観測が流れるなか、WTI原油先物が時間外取引で急反発したことを材料視している。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.59%安の2865.25ポイントで前場の取引を終えた。消費関連株が安い。自動車株、医薬品株、素材株、不動産株、運輸関連株なども売られた。半面、証券株はしっかり。銀行株の一角、半導体を除くハイテク株、メディア関連株も買われた。


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