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2020/09/24 17:43

香港大引:ハンセン1.8%安と大幅反落、米景気不安で4カ月ぶり安値 無料記事

 24日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比431.44ポイント(1.82%)安の23311.07ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が187.59ポイント(1.96%)安の9371.19ポイントと4日続落した。ハンセン指数は終値で5月29日以来、約4カ月ぶりの安値を付けている。売買代金は1171億6600万香港ドルに拡大した(23日は984億8400万香港ドル)。
 投資家のリスク回避スタンスが強まる中、終日マイナス圏で推移。米景気の先行き不安が再び意識された。米ボストン地区連銀総裁は23日、秋以降に新型コロナウイルス感染が再拡大し、追加経済対策で議会が合意できなかった場合、年末に向かい信用不安が一段と高まる恐れがあると発言。また、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長も23日、新型コロナウイルス対策に関する米下院の議会証言で、前日と同様に「景気回復には程遠い状況だ」と説明した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち44が下落)。中でも、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が5.0%安で値下がり率トップとなった。商品市況安を受け、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.6%安と大きく下げている。
 ハイテク株も軟調。スマホ大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.8%安、スマホ部品の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.4%安で引け、ハンセン銘柄の値下がり率上位に並んだ。これらはハイテク・IT株で構成されるハンセン科技指数の構成銘柄でもあり、同指数は3.35%安と大きく反落している。
 他の個別銘柄では、段ボール原紙メーカーの玖龍紙業(ナイン・ドラゴンズ・ペーパー:2689/HK)が5.7%反落。前日は好決算を手掛かりに13.3%高と急伸していた。半面、中堅自動車メーカーの華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)は4.9%上昇。大株主による非公開化観測が買い手掛かりとなった(親会社は同観測を否定済み)。
 一方、本土マーケットは大幅反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.72%安の3223.18ポイントと約2カ月ぶりの安値を付けた。主力の銀行、証券など金融株が安い。自動二輪、発電設備、航空機、環境保護関連の一角なども売られた。


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