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2018/11/27 17:41

香港大引:ハンセン0.2%安で反落、テンセントは逆行高 無料記事

 27日の香港マーケットは小幅な値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比44.22ポイント(0.17%)安の26331.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が6.23ポイント(0.06%)安の10515.30ポイントとそろって反落した。売買代金は784億900万香港ドルとなっている(26日の売買代金は740億9600万香港ドル)。
 米中通商交渉の不透明感が強まる流れ。米メディアは26日、「中国からの輸入品2000億米ドル相当に対する追加関税の税率について、トランプ米大統領は予定通り2019年1月に10%から25%に引き上げる」との見通しを伝えた。トランプ氏は中国との貿易交渉が決裂した場合、同国からの輸入品全てに追加関税を課すことも示唆している。米中首脳は今週末、アルゼンチンで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて会談する予定。協議では何らかの歩み寄りがみられる――との観測もあるものの、両者の対立は根深い。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港リートの領展房地産投資信託基金(823/HK)が3.2%安、不動産投資の九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント:1997/HK)が2.4%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.2%安と下げが目立った。
 業種別では、食品・飲料の消費関連が安い。上記した中国蒙牛乳業のほか、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が17.7%、統一企業中国HD(220/HK)が12.5%、中国旺旺HD(151/HK)が1.7%、中国雨潤食品集団(1068/HK)が1.4%ずつ下落した。康師傅に関しては、7〜9月期決算の下振れを嫌気。26日引け後の決算報告を受けて、BOAメリルリンチは投資判断を「買い」→「アンダーパフォーム」に2段階引き下げた。
 半面、通信関連セクターは逆行高で続伸。光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)が2.4%高、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が2.0%高、通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)が1.7%高、京信通信系統HD(2342/HK)が1.6%高で引けた。第5世代(5G)ネットワーク技術の普及に向け、国内各地で政策支援の動きが活発化している。このほか、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)も2.0%上昇した。
 一方、本土マーケットは小幅ながら4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%安の2574.68ポイントで取引を終えた。鉄鋼やセメントなど素材株が安い。銀行株や保険株、ゼネコン株、不動産株、エネルギー株、医薬株、空運株なども売られた。半面、ハイテク株の一角はしっかり。発電株、メディア関連株、証券株も上昇している。



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