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2019/03/15 13:28

香港前場:ハンセン1.0%高で続伸、上海総合は1.5%上昇 無料記事

 15日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比272.79ポイント(0.95%)高の29124.18ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が113.73ポイント(0.99%)高の11561.00ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は543億8100万香港ドルとなっている(14日前場は561億1000万香港ドル)。
 中国政策に対する期待感が強まる状況。年一度の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は、本日午前に閉幕した。李克強首相は記者会見で、4月1日付で「増値税」(付加価値税)を引き下げ、5月1日付で社会保険料を軽減するなどと発言している。本土株の上げ幅を受けて、香港でも中盤から買いの勢いが増した。
 米中通商交渉を巡る警戒感もやや薄らぐ。本土メディアは15日、「劉鶴副首相は14日早朝に、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン米財務長官と3回目となる電話協議に臨んだ」と報じた。協議は進展しているとの見方が広がっている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が6.6%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.6%高、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が4.8%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.4%高と上げが目立った。
 業種別では、証券と保険が高い。申万宏源(218/HK)が4.2%、華泰証券(6886/HK)が2.7%、海通証券(6837/HK)が2.2%、新華人寿保険(1336/HK)が3.4%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.1%、中国平安保険(2318/HK)が1.8%ずつ上昇した。
 自動車セクターもしっかり。比亜迪(BYD:1211/HK)が3.2%高、広州汽車集団(2238/HK)が2.8%高、吉利汽車HD(175/HK)が1.3%高と値を上げた。
 小売や家電など消費セクターも物色される。聯華超市(980/HK)が5.8%高、金鷹商貿集団(3308/HK)が1.7%高、百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が1.5%高、海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が4.7%高、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が3.9%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が3.3%高、TCL電子HD(1070/HK)が1.8%高で引けた。
 本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.54%高の3036.76ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引する。不動産株、消費関連株、自動車株、医薬品株、インフラ関連株、ハイテク株、資源・素材株なども上昇した。


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