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2018/10/04 13:24

香港前場:ハンセン1.7%安で3日続落、米金利高を嫌気 無料記事

 4日の香港マーケットは大幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比456.25ポイント(1.68%)安の26635.01ポイントと3日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が229.65ポイント(2.13%)安の10556.52ポイントと反落した。半日の売買代金は420億3400万香港ドルとなっている(3日前場の売買代金は394億5900万香港ドル)。
 米金利高が投資家心理を冷やす流れ。昨夜のNY債券市場では、指標となる米10年債利回りが3.18%台に急伸し、約7年3カ月ぶりの高水準に達した。インドネシア通貨が約20年ぶりのルピア安ドル高水準を付けるなか、新興国から資金が米国に流出するとの懸念が再燃。この日のアジア新興国マーケットでは、主要株式指標が軒並み下落している。
 また、JPモルガンが最新リポートで、「米国と中国は来年、本格的な貿易戦争に突入する」と指摘したことも、中国景気の先行き不安を意識させた。米中関係を巡っては、トランプ米大統領が「中国との通商協議は時期尚早と考えている」と述べたほか、米国と中国の艦船が南シナ海で接近したなどと伝わっている。両国の関係悪化が危ぐされる状況だ。
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.1%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.9%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.8%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.6%安と下げが目立った。このほか、香港系不動産が軒並み売られている。大手の信和置業(サイノランド:83/HK)が2.7%下落した。
 業種別では、中国の金融が安い。衆安在線財産保険(6060/HK)が5.7%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.9%、広発証券(1776/HK)が3.5%、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が3.1%ずつ値を下げた。
 中国不動産セクターもさえない。雅居楽集団HD(3383/HK)と中国金茂HD(817/HK)がそろって3.4%安、万科企業(2202/HK)が3.0%安、中国恒大集団(3333/HK)が2.2%安、華潤置地(1109/HK)が2.1%安、碧桂園HD(2007/HK)が1.9%安で引けた。
 本土市場は国慶節連休で今週いっぱい休場(1〜5日)。週明け8日から取引再開される。



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