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2019/03/15 17:37

香港大引:ハンセン0.6%高で続伸、消費セクターに買い 無料記事

 15日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比160.87ポイント(0.56%)高の29012.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が60.90ポイント(0.53%)高の11508.17ポイントとそろって続伸した。売買代金は1214億5500万香港ドルに拡大している(14日は960億5100万香港ドル)。
 中国政策に対する期待感が強まる状況。年一度の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は、本日午前に閉幕した。李克強首相は記者会見で、4月1日付で「増値税」(付加価値税)を引き下げ、5月1日付で社会保険料を軽減するなどと発言している。
 米中通商交渉を巡る警戒感もやや後退。本土メディアは15日、「劉鶴副首相は14日早朝に、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン米財務長官と3回目の電話協議に臨んだ」と報じている。両国の協議は進展しているとの見方が広がった。
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.1%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が4.6%高、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が3.5%高と上げが目立った。
 業種別では、食品や家電など消費関連が高い。上記した万洲国際のほか、統一企業中国HD(220/HK)が4.1%、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が1.2%、海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が5.4%、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が3.5%、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が3.3%、TCL電子HD(1070/HK)が1.2%ずつ上昇した。
 不動産セクターもしっかり。中国恒大集団(3333/HK)が4.2%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.3%高、華潤置地(1109/HK)が2.8%高、広州富力地産(2777/HK)が2.7%高、碧桂園HD(2007/HK)が1.4%高で引けた。
 マカオ・カジノ株も物色される。美高梅中国HD(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が3.5%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.1%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.6%高、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が1.9%高、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が1.6%高と値を上げた。2020年に営業ライセンス期限を迎える澳門博彩と美高梅中国に関し、マカオ政府が22年6月26日までの期限延長を決めたことが支援材料となっている。他のカジノ運営会社と同一期日まで延長された。
 本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.04%高の3021.75ポイントで取引を終えた。不動産株が高い。保険株、消費関連株、自動車株、資源・素材株、医薬品株、海運株なども買われている。半面、ハイテク株の一角、メディア関連株はさえない。


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