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2018/09/03 13:31

香港前場:ハンセン1.0%安で3日続落、上海総合は0.9%下落 無料記事

 週明け3日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比264.63ポイント(0.95%)安の27623.92ポイントと3日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が97.30ポイント(0.89%)安の10778.28ポイントと4日続落した。半日の売買代金は456億3200万香港ドルに縮小している(8月31日前場の売買代金は547億5700万香港ドル)。
 米中貿易戦争の警戒感が強まる流れ。中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)を巡っては、意見公募手続きが9月5日(現地時間)にも終了する見込みだ。トランプ大統領は早期発動の考えを示している。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.6%安、不動産デベロッパーの碧桂園HD(2007/HK)と抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)がそろって3.8%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.1%安と下げが目立った。
 海運・港湾セクターも安い。太平洋航運集団(2343/HK)が3.7%、中遠海運HD(1919/HK)が3.4%、中外運航運(368/HK)が3.1%、招商局港口HD(144/HK)が3.0%、廈門国際港務(アモイ国際港務:3378/HK)が1.8%ずつ値を下げた。
 ゼネコンや発電設備などインフラ関連セクターもさえない。中国中鉄(390/HK)が2.7%安、中国交通建設(1800/HK)が2.1%安、中国鉄建(1186/HK)が1.8%安、ハルビン電気(1133/HK)が3.2%安、上海電気集団(2727/HK)が2.4%安で引けた。
 半面、太陽光発電の関連銘柄は高い。カ姆丹克太陽能系統集団(712/HK)が33.3%、保利協シン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が9.4%、中国興業太陽能技術HD(750/HK)が6.9%、陽光能源HD(757/HK)が5.5%ずつ上昇した。欧州連合(EU)の欧州員会が8月31日、中国製太陽光パネルに課税している輸入制限措置を9月3日に廃止すると発表したことが刺激材料となっている。
 他の個別株動向では、大手トラックメーカーの中国重汽(サイノトラック:3808/HK)が7.3%高と大幅続伸。中間期の7割増益が好感された。
 一方、本土マーケットは5日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.94%安の2699.66ポイントで前場の取引を終えた。資源・素材株が下げを主導。インフラ関連株、消費関連株、医薬株、運輸株、金融株、自動車株なども売られた。半面、ハイテク株の一角は物色されている。


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