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2019/02/19 13:37

香港前場:ハンセン0.1%高で続伸、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 19日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比21.64ポイント(0.08%)高の28368.65ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が36.47ポイント(0.33%)高の11185.49ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は549億6300万香港ドルとなっている(18日前場は531億8500万香港ドル)。
 米中関係の改善期待が続く。サンダース米大統領補佐官は18日、今週ワシントンで開催する米中通商協議に関し、次官級協議を19日、閣僚級協議を21日に、それぞれ開始することを明らかにした。また、中国商務部は19日、劉鶴・中国副首相が21〜22日にワシントンで開かれる貿易協議に出席すると公表している。政策面でも追い風が吹く。中国の国務院は18日、広東・香港・マカオの経済連携などを強化するベイエリア構想「粤港澳大湾区」の計画要綱を発表した。同構想は習近平・国家主席が掲げる国家戦略の一つ。この要綱では、2022年までに枠組みをつくり、2035年の経済圏構築を目標とする方針が示されている。ただ、上値は重い。指数は前日の上げが大きかったこともあり、売り圧力が意識された。
 ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が4.1%高、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.2%高、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.3%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の保険・証券が高い。上記した中国人寿保険のほか、中国人民保険集団(1339/HK)が3.4%、新華人寿保険(1336/HK)が2.7%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が2.2%、広発証券(1776/HK)が3.6%、海通証券(6837/HK)が2.1%ずつ上昇した。
 「粤港澳大湾区」に拠点を有する銘柄群も物色される。中国政府系コングロマリットの中航国際HD(161/HK)が4.0%高、ビル建築や建設プロジェクト管理の中国建築国際集団(3311/HK)とインフラ投資会社の越秀交通基建(1052/HK)がそろって3.7%高、鉄道運営の広深鉄路(525/HK)が3.2%高で引けた。
 半面、第5世代(5G)ネットワーク関連銘柄はさえない。通信設備の京信通信系統HD(2342/HK)が4.7%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.3%安、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が4.6%安、光ファイバー・ケーブルの長飛光繊光纜(6869/HK)が1.6%安とそろって反落している。昨日の相場では5G投資の活発化を手がかりに、中国通信服務は上場来高値を更新し、京信通信も最高値圏で推移していた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%高の2761.22ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引する。不動産株、ハイテク株、自動車株、交通インフラ株なども買われた。


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