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2019/01/07 17:34

香港大引:ハンセン0.8%高で続伸、景気敏感株の上げ目立つ 無料記事

 週明け7日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比209.67ポイント(0.82%)高の25835.70ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が94.20ポイント(0.94%)高の10123.85ポイントと3日続伸した。売買代金は774億7600万香港ドルとなっている(4日は804億7200万香港ドル)。
 内外の好材料で買われる展開。中国では、当局の景気テコ入れ姿勢が鮮明化している。中国人民銀行(中央銀行)は4日夜、預金準備率を1ポイント下げると発表した(1月15日と25日に0.5ポイントずつ実施)。このほか中国では、大型インフラ投資案件の認可も加速している。また、米国では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米金融政策に関し、「必要に応じ政策変更もいとわない」と発言。利上げを急がないスタンスを示した。米中通商協議の進展期待も強まっている。米中の両国は7〜8日にかけて、次官級の貿易協議を北京で開く。また、1月下旬にスイスで開催されるダボス会議にあわせ、中国の王岐山副主席がトランプ米大統領と会談する――との観測も報じられた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.3%高、不動産デベロッパー香港大手の長江実業集団(1113/HK)が2.8%高、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)と石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)がそろって2.6%高と上げが目立った。
 業種別では、非鉄やセメント、鉄鋼など景気動向に敏感な素材株がしっかり。中国アルミ(2600/HK)が4.1%高、江西銅業(358/HK)が3.1%高、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が2.2%高、華潤水泥HD(チャイナ・リソーシズ・セメント:1313/HK)が1.5%高、鞍鋼(347/HK)が4.2%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.6%高で引けた。
 海運・空運セクターも高い。中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.4%、中遠海運発展(2866/HK)が3.8%、中遠海運HD(1919/HK)が2.3%、中国南方航空(1055/HK)が6.5%、中国国際航空(753/HK)が5.9%、中国東方航空(670/HK)が4.1%ずつ上昇した。
 第5世代(5G)通信ネットワーク関連銘柄も物色される。通信設備の京信通信系統HD(2342/HK)が3.4%高、基地局運営の中国鉄塔(788/HK)が1.4%高、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)が1.7%高とそろって続伸した。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.72%高の2533.09ポイントで取引を終えた。インフラ関連株が高い。素材株、ハイテク株、不動産株、運輸株、消費関連株、運輸株、証券株も買われた。



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