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2019/03/05 13:28

香港前場:ハンセン0.03%安で3日ぶり反落、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 5日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比8.82ポイント(0.03%)安の28950.77ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が7.23ポイント(0.06%)安の11568.30ポイントとそろって3日ぶりに反落した。半日の売買代金は643億6100万香港ドルとなっている(4日前場は767億1800万香港ドル)。
 外部環境の不透明感を嫌気。米経済指標が下振れるなか、昨夜の米株が売られた軟調地合いを継いだ。4日のハンセン指数が一時、2018年6月以来の高値水準を回復したことで、戻り待ちの売り圧力も意識されている。ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が根強く、指数は前引けにかけて下げ幅を縮小させた。年一度の重要会議、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は本日開幕(会期は15日まで)。期間中に合計13回の記者会見が行われる予定となっており、徐々に明らかとなる政策内容が注目される状況だ。李克強首相が全人代の冒頭で読み上げた「政府活動報告」では、19年の国内総生産(GDP)成長率目標が「6.0〜6.5%」と18年の「6.5%前後」から引き下げられた。また、製造業を対象に増値税(付加価値税)を引き下げる方針も示されている。それぞれ事前に予測されていた内容だった。
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.8%安、同業の銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.5%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.8%安、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)が1.6%安と下げが目立った。
 業種別では、直近で買いが続いていた中国の金融が安い。海通証券(6837/HK)が3.1%、招商銀行(3968/HK)と新華人寿保険(1336/HK)がそろって2.2%、中国華融資産管理(2799/HK)が2.1%ずつ下落した。
 半面、不動産セクターはしっかり。雅居楽集団HD(3383/HK)が6.1%高、中国金茂HD(817/HK)が3.2%高、碧桂園HD(2007/HK)が2.4%高、広州富力地産(2777/HK)が1.9%高、万科企業(2202/HK)が1.3%高と値を上げた。
 医薬品セクターも物色される。微創医療科学(853/HK)が2.3%高、広州白雲山医薬集団(874/HK)が2.1%高、上海医薬集団(2607/HK)が2.0%高、中国神威薬業集団(2877/HK)が1.4%高で引けた。
 本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.11%高の3031.01ポイントで前場の取引を終えた。インフラ関連株が高い。ハイテク株、保険株、不動産株、消費関連株の一角も買われた。一方、銀行株、資源・素材株、運輸株などは値下がりしている。



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