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2018/12/13 13:40

香港前場:ハンセン1.3%高で3日続伸、上海総合は1.6%上昇 無料記事

 13日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比351.07ポイント(1.34%)高の26537.78ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が158.58ポイント(1.52%)高の10575.74ポイントと続伸した。半日の売買代金は426億4800万香港ドルとなっている(12日前場は384億900万香港ドル)。
 中国の政策に対する期待感が強まる流れ。来週19〜21日にかけて開催予定の「中央経済工作会議」では、一段の減税推進、財政支出の拡大などが議題に上る見込みという。また、開会前の18日には、「改革開放40周年」記念式典が開催される予定。米中通商交渉が進展するとの期待も続く。米中対立の改善を期待させる報道が相次ぐなか、昨夜の米株が上昇したことも好感された。
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産とマカオ・カジノの上げが目立つ。華潤置地(1109/HK)が5.7%高、中国海外発展(688/HK)が3.7%高、碧桂園(2007/HK)が3.2%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.4%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.1%高と値を上げている。華潤置地に関しては、11月の不動産成約額が前年同月比で45%増加したことも材料視された。マカオ・カジノについては、12月の域内カジノ収入の伸びが好感されている。
 業種別では、ゼネコンやセメント、建機などのインフラ建設関連が高い。中国鉄建(1186/HK)が3.8%、中国中鉄(390/HK)が2.9%、中国交通建設(1800/HK)が1.9%、華潤水泥HD(1313/HK)が6.2%、中国建材(3323/HK)が5.8%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が5.5%、中国龍工HD(3339/HK)が2.6%、中聯重科(1157/HK)が2.2%ずつ上昇した。
 小売や食品・飲料の消費セクターも物色される。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が9.3%高、中国雨潤食品集団(1068/HK)が6.3%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.8%高、青島ビール(168/HK)が3.3%高、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が1.9%高と買われた。
 本土系金融セクターもしっかり。華泰証券(6886/HK)が3.9%高、中信証券(6030/HK)が2.8%高、招商銀行(3968/HK)が2.6%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.0%高、新華人寿保険(1336/HK)が2.3%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.9%高で引けた。
 本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.60%高の2643.80ポイントで前場の取引を終えた。インフラ関連株がそろって急伸。不動産株、金融株、運輸株、消費関連株、自動車株、ハイテク株、医薬株など全業種が値上がりした。


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