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2018/11/20 13:44

香港前場:ハンセン1.8%安で4日ぶり反落、上海総合は1.6%下落 無料記事

 20日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比481.65ポイント(1.83%)安の25890.35ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が173.35ポイント(1.63%)安の10458.31ポイントとそろって4日ぶりに反落した。半日の売買代金は458億7400万香港ドルとなっている(19日前場の売買代金は444億5300万香港ドル)。
 投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。昨夜のNYダウがハイテク株の主導で3日続落し、約3週ぶりの安値水準に落ち込んだことが嫌気された。米アップルは新規投入した「iPhone」全モデルの発注を減らした――と米紙(19日付)が報じるなか、販売不振の懸念が一段と強まっている。また中国EC大手の京東商城(JD/NASDAQ)が19日に発表した7〜9月期決算では、前四半期比の増収率低下が報告された。中国の消費減速が改めて意識されている。中国本土を含むアジア株市場の主要指標が軒並み安となるなか、世界の株安連鎖も警戒された。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち47が下落)。抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が6.0%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.0%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が3.6%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.2%安と値下がり率上位に並んだ。石薬に関しては、昨日昼に公表した1〜9月期決算は3割増益だったものの、7〜9月期ベースの純利益が予想に届いていないことがマイナス。また、当局の薬価引き下げスタンスも不安材料となった。
 業種別では、ハイテク関連が安い。上記した瑞声科技HDのほか、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.2%、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.0%、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.8%、ICパッケージング・テスティング機器最大手のASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.3%ずつ下落した。
 食品・飲料やアパレル、家電など消費関連セクターもさえない。中国雨潤食品集団(1068/HK)が4.8%安、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が4.1%安、李寧(リーニン:2331/HK)が3.6%安、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が3.0%安と値を下げた。
 本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.63%安の2659.37ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株がやすい。不動産株や金融株、消費関連株、自動車株公益株、資源・素材株、医薬株なども売られた。


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