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2019/04/01 13:30

香港前場:ハンセン1.7%高で5日続伸、上海総合は2.3%上昇 無料記事

 週明け1日前場の香港マーケットは大幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比478.83ポイント(1.65%)高の29530.19ポイントと5日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も188.91ポイント(1.66%)高の11568.53ポイントと続伸した。ハンセン指数は昨年6月以来の高値水準を回復している。半日の売買代金は718億4500万香港ドルに拡大した(3月29日前場は590億9800万香港ドル)。
 中国景況感の改善が追い風。3月31日に公表された3月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は、予想(49.6)を大きく上回る50.5で着地した。景況判断の境目となる50を4カ月ぶりに回復している。米中通商協議の進展もプラス。米中両政府は3月28日、北京で閣僚級の通商協議を再開(29日までの2日間)。中国国営メディアの新華社は29日、「両国は合意に関する文書について協議し、新たな進展がみられた」と報道した。また、ムニューシン米財務長官も29日、自身のツイッターに「北京での協議は建設的な内容だった」と投稿している。4月3日にはワシントンに場所を移し、協議を継続する予定だ。
 ハンセン指数の構成銘柄では、金融業の中銀香港(2388/HK)が6.2%高と急伸。18年通期の増益決算が好感された。下半期の純利息収入は予想以上に増加している。このほか、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.9%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)と光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)がそろって4.8%高と上げが目立っている。また、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)は4.6%高と5日続伸。2営業日連続で上場来高値を更新した。同社は3月26日に増益決算を発表している。
 業種別では、金融が高い。上記した中銀香港のほか、中国民生銀行(1988/HK)が4.0%、中国銀行(3988/HK)が3.4%、中信証券(6030/HK)と海通証券(6837/HK)がそろって3.9%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.3%、新華人寿保険(1336/HK)が2.5%ずつ上昇した。
 非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターもしっかり。中国アルミ(2600/HK)が6.9%高、江西銅業(358/HK)が3.3%高、中国建材(3323/HK)が4.8%高、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が3.1%高、鞍鋼(347/HK)が3.1%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.9%高と値を上げた。
 小売や家電など消費セクターも物色される。聯華超市(980/HK)が10.2%高、海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が6.9%高、TCL電子HD(1070/HK)が5.1%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が2.9%高、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が2.6%高で引けた。スーパー中国大手の聯華超市に関しては、通期業績の赤字が持続したものの、「事前予想よりも内容は良好だった」と評価されている。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.29%高の3161.49ポイントで前場の取引を終えた。ほぼ全面高で推移。ハイテク株や素材株、不動産株、インフラ関連株、運輸株、消費関連株などが大幅に上昇した。



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