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2018/12/20 16:31

中国大引:上海総合0.5%安で3日続落、大型金融株さえない 無料記事

 20日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比13.30ポイント(0.52%)安の2536.27ポイントと3日続落した。約2カ月ぶりの安値水準を切り下げている。上海A株指数も下落し、13.95ポイント(0.52%)安の2655.73ポイントで取引を終えた。
 投資家心理が悪化する流れ。米金融当局は今年4回目の利上げを決定し、今後も資産圧縮を進める方針を示したことを受け、世界的に景気が減速するとの不安が一段と増している。昨夜の米株や、香港を含むこの日のアジア株が軒並み急落したこともマイナス材料だ。
 時価総額上位の金融株が下げを主導する。中国工商銀行(601398/SH)と中国平安保険(601318/SH)がそろって1.9%安で引けた。インフラ関連株も安い。ゼネコンの中国交通建設(601800/SH)が3.8%下落した。エネルギー株、医薬品株、自動車株、消費関連株なども値下がりしている。
 半面、上海拠点の開発デベロッパー株は急伸。上海臨港控股(600848/SH)が7.7%高、上海市北高新(600604/SH)が3.8%高、上海張江高科技(600895/SH)が2.8%高と値を上げた。政策恩恵の思惑が高まっている。「上海自由貿易区を現在の5倍に相当する規模まで拡張し、海外の大手企業を誘致する」と上海政府が計画していることを複数のメディアが20日報じた。このほか、ハイテク株やメディア株、交通インフラ株、紙・パルプ株も物色されている。
 一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が0.46ポイント(0.17%)安の276.33ポイント、深センB株指数が3.17ポイント(0.37%)安の844.13ポイントで終了した。


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