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2018/11/20 17:56

香港大引:ハンセン2.0%安で4日ぶり反落、医薬・ハイテク株に売り 無料記事

 20日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比531.66ポイント(2.02%)安の25840.34ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が165.55ポイント(1.56%)安の10466.11ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は774億5000万香港ドルとなっている(19日の売買代金は803億1000万香港ドル)。
 投資家のリスク回避スタンスが強まる。昨夜のNYダウがハイテク株の主導で3日続落し、約3週ぶりの安値水準に落ち込んだことなどを嫌気。中国本土を含むアジア株市場の主要指標が軒並み安となるなか、世界の株安連鎖が警戒された。米アップルは新規投入した「iPhone」全モデルの発注を減らした――と米紙(19日付)が報じるなか、販売不振の懸念が一段と強まっている。中国の消費減速も改めて意識された。また中国EC大手の京東商城(JD/NASDAQ)が19日に発表した7〜9月期決算では、前四半期比の増収率低下が明らかになっている。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち下落48、変わらず2)。抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が5.3%安、香港系不動産の九龍倉置業地産投資(1997/HK)と生命保険アジア大手のAIAグループ(1299/HK)、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)がそろって4.3%安と値下がり率上位に並んだ。石薬に関しては、昨日昼に公表した1〜9月期決算は3割増益だったものの、7〜9月期ベースの純利益が予想に届いていないことがマイナス。また、当局の薬価引き下げスタンスも不安材料となった。
 業種別では、ハイテク関連が安い。小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が3.7%インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.3%、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.4%、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.9%、同業の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が3.7%ずつ下落した。
 小売や食品・飲料、家電など消費関連セクターもさえない。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が4.5%、聯華超市(980/HK)が3.3%、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が4.4%安、中国雨潤食品集団(1068/HK)が3.2%安、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が4.2%安と値を下げた。パークソンについては、この日の昼頃に1〜9月期決算を公表し、純損益が赤字になったことを嫌気している。株価は後場に急落した。
 本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.13%安の2645.85ポイントで取引を終えた。消費関連株が安い。金融株、自動車株、インフラ関連株、運輸株、資源・素材株、ハイテク株、不動産株なども売られた。



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