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2018/12/03 13:26

香港前場:ハンセン2.7%高で続伸、上海総合は2.9%上昇 無料記事

 週明け3日前場の香港マーケットは大幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比710.50ポイント(2.68%)高の27217.25ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が302.09ポイント(2.84%)高の10923.83ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は767億1900万香港ドルに拡大している(11月30日前場は438億500万香港ドル)。
 米中首脳の「休戦合意」で投資家心理が上向く。1日開催された米中首脳会談でトランプ米大統領は、中国への追加関税を猶予することを決定した。トランプ氏はこれまで、「2000億米ドル相当の中国製品に対し、来年1月に10%から25%に予定通り引き上げる」と強調していたが、中国の知的財産権保護などに関する妥協点を探るため、90日間の猶予期間を設ける格好。貿易戦争の激化がひとまず回避される見込みだ。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち48がプラス)。ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が11.2%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が9.2%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が8.0%高と上昇率上位に並んだ。万洲国際は米国での売上比率が50%を超え、瑞声科技は米アップルに部品供給している。米中関係の改善が好感された。カジノ株に関しては、11月の域内カジノ売上高が前年同月比で8.5%増加し、市場予想を上回ったことが材料視されている。
 業種別では、中国の金融がしっかり。海通証券(6837/HK)が6.7%高、広発証券(1776/HK)が5.2%高、招商銀行(3968/HK)が5.0%高、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が4.8%高と買われた。
 中国自動車セクターも物色される。広州汽車集団(2238/HK)が6.1%高、吉利汽車HD(175/HK)が4.8%高、長城汽車(2333/HK)が3.8%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.6%高、北京汽車(1958/HK)が3.3%高で引けた。
 本土マーケットは大幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.91%高の2663.45ポイントで前場の取引を終えた。保険株と証券株の主導でほぼ全面高。消費関連株、ハイテク株、医薬株なども値上がりが目立った。


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