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2018/10/02 13:23

香港前場:ハンセン1.6%安で反落、石油・石炭は逆行高 無料記事

 休場明け2日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比454.81ポイント(1.64%)安の27333.71ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が190.17ポイント(1.73%)安の10827.70ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は469億7900万香港ドルに拡大している(9月28日前場の売買代金は395億2100万香港ドル)。
 米中貿易摩擦の長期化観測がマイナス。トランプ米大統領は1日、中国との通商協議は「時期尚早と考えている」と述べた。また、週末に公表された経済指標で、中国の9月製造業PMIが予想を大きく下回ったことも不安材料となっている。米国の制裁関税発動により、中国製造業の景況感悪化が鮮明化した格好だ。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港系不動産の太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)が3.6%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.5%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.1%安、本土系不動産の碧桂園HD(2007/HK)が3.0%安と下げが目立った。時価総額上位の金融やネット関連も軒並み売られている。香港不動産株については、金利の先高感が強まる中で住宅需要の鈍化が予想されていることがネガティブ材料。カジノ株に関しては、今年9月の域内カジノ売上高が前年同月比2.8%増にとどまり、約2年ぶりの低い伸びにとどまったことが嫌気されている。
 業種別では、海運・空運がさえない。中遠海運HD(1919/HK)が3.7%安、中遠海運発展(2866/HK)が1.9%安、中国国際航空(753/HK)が6.2%安、中国東方航空(670/HK)が6.0%安、中国南方航空(1055/HK)が4.6%安と値を下げた。昨夜のWTI原油先物が一時、約3年10カ月ぶりの高値を付けるなか、燃油コストの上昇が警戒されている。
 半面、石油・石炭関連はしっかり。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.5%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.1%高、中海油田服務(2883/HK)が0.7%高、中国中煤能源(1898/HK)が2.1%高と上昇している。
 なお、本土市場は国慶節連休で休場(1〜5日)。週明け8日から取引再開される。


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