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2019/02/11 13:26

香港前場:ハンセン0.2%高で反発、上海総合は0.8%上昇 無料記事

 週明け11日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比63.63ポイント(0.23%)高の28009.95ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が8.61ポイント(0.08%)高の10965.19ポイントと3日ぶりに反発した。半日の売買代金は476億5300万香港ドルとなっている(8日前場は481億2100万香港ドル)。
 本土株高が追い風。上海総合指数が安寄り後に上昇し、香港でも各指数がプラスに転じた。中国経済の鈍化懸念が続くなか、当局の景気テコ入れ策に対する期待感が高まっている。もっとも、大きく買い進む動きはみられない。米中通商協議の成り行きが気がかりだ。米中両政府は北京で11日、貿易摩擦解消に向けた次官級の協議を開始。14〜15日には閣僚級の協議が開かれる予定だ。
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.8%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が5.2%高と上げが目立った。両社が部品供給する米アップルの「iPhone」に関し、値下げの効果で中国販売が回復したことを引き続き材料視している。流通大手の蘇寧電器では、1月11日(値下げ初日)から30日にかけた「iPhone」販売がそれ以前と比べ83%増加した。
 業種別では、ネットや通信など第5世代(5G)ネットワーク関連がしっかり。インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.2%高、通信設備の京信通信系統HD(2342/HK)が8.9%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が3.2%高、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が1.8%高で引けた。
 半面、小売や食品、家電の消費関連セクターはさえない。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が2.8%、中国雨潤食品集団(1068/HK)が1.7%、海信家電集団(921/HK)が8.4%、TCL電子HD(1070/HK)が2.1%ずつ下落した。春節連休期間の国内消費が前年比8.5%増にとどまり、統計発表以来で初めて伸び率が1ケタ台となったことを嫌気している。
 一方、春節連休明けの本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.83%高の2639.96ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が高い。消費関連株、医薬品株、自動車株、素材株、インフラ関連株なども買われた。


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