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2018/11/22 13:33

香港前場:ハンセン0.04%高で続伸、上海総合は0.6%下落 無料記事

 22日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比10.23ポイント(0.04%)高の25981.70ポイントと小幅続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は75.36ポイント(0.72%)安の10410.71ポイントと反落した。半日の売買代金は383億6500万香港ドルとなっている(21日前場の売買代金は430億4100万香港ドル)。
 米利上げの休止に期待感が広がっている。金融情報会社マーケット・ニュース・インターナショナルが最新リポートで、「2019年春に米利上げが打ち止めになる」と指摘したことなどが好感された。ただ、上値は重い。中国景気の減速懸念や、米中通商交渉の不透明感など懸念材料も散見される。
 ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が3.0%高、香港系不動産の九龍倉置業地産投資(997/HK)と地下鉄運営の香港鉄路(MTR:66/HK)がそろって1.5%高、香港リートの領展房地産投資信託基金(823/HK)が1.4%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の空運がしっかり。中国東方航空(670/HK)が3.1%、中国国際航空(753/HK)が2.8%、中国南方航空(1055/HK)が1.7%ずつ上昇した。空運各社は米ドル建て債務の比率が高いため、人民元安の懸念後退がプラス材料。米金利上昇ペースの鈍化観測が流れるなか、外国為替市場の人民元相場はじり高で推移している。
 天然ガス関連セクターも物色された。新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)と昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)がそろって2.1%高、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が1.2%高と値上がりしている。大手ブローカーは最新リポートで、各社に対して強気な投資判断を示した。今年1〜9月期に国内天然ガス需要が前年同期比で19%伸びた点に注視。エネルギー消費を石炭から天然ガスに転換させる政府方針のもと、需要の伸びは当面続くと分析している。
 ただ、中国の不動産セクターはさえない。万科企業(2202/HK)が3.4%安、首創置業(2868/HK)が2.6%安、広州富力地産(2777/HK)と中国海外発展(688/HK)がそろって1.9%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.55%安の2636.96ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。不動産株、医薬株、資源・素材株なども売られた。半面、空運株、ハイテク株の一角は買われている。



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