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2019/04/03 13:36

香港前場:ハンセン0.9%高で7日続伸、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 3日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比254.54ポイント(0.86%)高の29879.21ポイントと7日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が81.20ポイント(0.70%)高の11627.86ポイントと反発した。半日の売買代金は630億5000万香港ドルとなっている(2日前場は614億6200万香港ドル)。
 米中通商交渉の合意期待が強まる流れ。外電は3日午前、「通商交渉合意に向けた大半の問題が米中間で解消された」と複数関係者の話を引用して伝えた。両国の政府は3月28〜29日、閣僚級の通商協議を北京で開催。4月3日にはワシントンに場所を移し、協議を継続する。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.8%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.6%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.4%高と上げが目立った。テンセントに関しては、輸入ゲームの販売認可が支援材料となっている。中国の国家新聞出版広電総局は2日、輸入オンラインゲームの配信許可審査の結果を発表した。販売認可リストのなかには、テンセントが独占販売権を持つ注目タイトルが含まれている。同社株は約8カ月ぶりの高値水準を回復した。
 業種別では、自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が5.0%、長城汽車(2333/HK)が4.0%、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.9%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.1%ずつ上昇した。
 ゼネコン各社も物色される。中国交通建設(1800/HK)が2.6%高、中国中鉄(390/HK)が2.1%高、中国鉄建(1186/HK)が1.4%高で引けた。
 半面、他の個別株動向では、国内銀行5位の交通銀行(3328/HK)が1.7%安とさえない。大株主の全国社会保障基金理事会は、保有する交通銀行A株の一部売却する予定だ。本土市場でもA株(601328/SH)が1.3%安と売られている。
 一方、本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%高の3184.18ポイントで前場の取引を終えた。インフラ関連株が高い。海運・港湾株、証券株、不動産株、自動車株、医薬品株も買われた。半面、ハイテク株、銀行・保険株、消費関連株の一角は値を下げている。



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