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2019/04/24 13:29

香港前場:ハンセン0.9%安で4日続落、上海総合も0.9%下落 無料記事

 24日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比253.79ポイント(0.85%)安の29709.45ポイントと4日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が121.02ポイント(1.03%)安の11610.00ポイントと3日続落した。半日の売買代金は533億7700万香港ドルとなっている(23日前場は580億1500万香港ドル)。
 金融緩和の観測後退を嫌気。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、新しい金融政策ツール「ターゲット中期貸出ファシリティ」(対象を絞った中期貸出制度:TMLF)で市場に資金を供給したことで、預金準備率の引き下げなど抜本的な緩和策が遠のいたとみられた。これより先、「金融当局は一部の農村金融機関向けに預金準備率を引き下げる」との噂が流れていたことについて人民銀は、23日夜に否定するコメントを発表している。また、外電は24日、「人民銀は預金準備率の引き下げを当面見送るもよう」と政策顧問の話として伝えた。昨夜の米株高などを追い風に買いが先行したものの、上値は重く、徐々に売りが優勢となっている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.5%安、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.0%安と下げが目立った。時価総額上位の銀行株も軒並み売られている。
 業種別では、本土の保険がさえない。新華人寿保険(1336/HK)が2.1%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)と中国人民財産保険(2328/HK)がそろって1.6%安、中国人民保険集団(1339/HK)が1.5%安と値を下げた。
 自動車セクターも安い。上記した吉利汽車のほか、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.9%、長城汽車(2333/HK)と北京汽車(BAICモーター:1958/HK)がそろって2.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)と東風汽車集団(489/HK)がそろって2.0%、広州汽車集団(2238/HK)が1.3%ずつ下落した。
 他の個別株動向では、携帯通信キャリア中国最大手の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が1.2%安と続落し、約4カ月ぶりの安値水準に落ち込んだ。1〜3月期決算の8%減益が嫌気されている。
 半面、1〜3月期のテレビ販売が自社予想を上回ったTCL電子HD(TCLエレクトロニクス・ホールディングス:1070/HK)は2.5%高、足元の売電量が堅調に伸びた華電国際電力(1071/HK)は1.2%高とそろって反発した。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.92%安の3169.20ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。不動産株、消費関連株、自動車株、運輸株、ハイテク株、医薬品株、資源・素材株、インフラ関連株など幅広く売られた。



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