2019/04/23 13:36
香港前場:ハンセン0.1%安で3日続落、上海総合は0.4%下落
イースター連休明け23日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比24.91ポイント(0.08%)安の29938.35ポイントと3日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も53.03ポイント(0.45%)安の11715.60ポイントと続落した。半日の売買代金は580億1500万香港ドルとなっている(18日前場は504億7300万香港ドル)。
本土株安を嫌気。中国の景気刺激策に対する期待感が後退するなか、22日の上海総合指数は急反落した。23日も安く推移している。3月の中国経済指標が上振れしたことを受け、一部のアナリストは「政府はそれほど強力な追加刺激策を導入しない」と分析した。不動産株に売りが先行している。中国共産党は19日、習近平国家主席の主宰で中央政治局会議を開催。「住宅は暮らすための物件で、投機の対象でない」との立場をが改めて強調した。
ハンセン指数の構成銘柄では、碧桂園HD(2007/HK)が3.7%安、中国海外発展(688/HK)が2.4%安、華潤置地(1109/HK)が1.0%安と下げが目立った。時価総額上位の本土系銀行株も売られている。
業種別では、非鉄やセメント、鉄鋼など素材関連が安い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.3%、中国アルミ(2600/HK)が3.9%、華潤水泥HD(1313/HK)が5.1%、安徽海螺水泥(914/HK)が3.4%、鞍鋼(347/HK)が2.8%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.2%ずつ下落した。洛陽モリブデン集団に関しては、1〜3月期の大幅減益見通しを明らかにしたことが嫌気されている。
ゼネコンや建機のインフラ関連セクターもさえない。中国交通建設(1800/HK)が3.2%安、中国中鉄(390/HK)が1.7%安、中国鉄建(1186/HK)が1.5%安、中聯重科(1157/HK)が3.4%安、中国龍工HD(3339/HK)が3.2%安と値を下げた。
半面、石油関連セクターは物色される。中海油田服務(2883/HK)が3.2%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)と中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)がそろって1.8%高と上昇した。原油高が追い風。先週末のWTI原油先物は急伸し、約半年ぶりの高値を付けた。
5Gネットワーク関連の銘柄群もしっかり。通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)が1.9%高、京信通信系統HD(2342/HK)が0.9%高、通信基地局運営の中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が3.6%高と値を上げた。中国聯通(762/HK)の董事長が朝方、「国内7都市で5G試験網をまもなく稼働させる」と自社のフォーラムで発言したことが支援材料。中国鉄塔については、17日引け後に報告した1〜3月期決算の大幅増益も引き続き材料視された。連日で上場来高値を更新している。
他の個別株動向では、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.8%高。小米集団など議決権の異なる「種類株」を発行する香港上場企業について、「本土投資家による売買が7月より可能になる」と伝えられたことを好感した。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.35%安の3203.63ポイントで前場の取引を終えた。インフラ関連株が安い。素材株、空運株、ハイテク株、自動車株、消費関連株なども売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
本土株安を嫌気。中国の景気刺激策に対する期待感が後退するなか、22日の上海総合指数は急反落した。23日も安く推移している。3月の中国経済指標が上振れしたことを受け、一部のアナリストは「政府はそれほど強力な追加刺激策を導入しない」と分析した。不動産株に売りが先行している。中国共産党は19日、習近平国家主席の主宰で中央政治局会議を開催。「住宅は暮らすための物件で、投機の対象でない」との立場をが改めて強調した。
ハンセン指数の構成銘柄では、碧桂園HD(2007/HK)が3.7%安、中国海外発展(688/HK)が2.4%安、華潤置地(1109/HK)が1.0%安と下げが目立った。時価総額上位の本土系銀行株も売られている。
業種別では、非鉄やセメント、鉄鋼など素材関連が安い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.3%、中国アルミ(2600/HK)が3.9%、華潤水泥HD(1313/HK)が5.1%、安徽海螺水泥(914/HK)が3.4%、鞍鋼(347/HK)が2.8%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.2%ずつ下落した。洛陽モリブデン集団に関しては、1〜3月期の大幅減益見通しを明らかにしたことが嫌気されている。
ゼネコンや建機のインフラ関連セクターもさえない。中国交通建設(1800/HK)が3.2%安、中国中鉄(390/HK)が1.7%安、中国鉄建(1186/HK)が1.5%安、中聯重科(1157/HK)が3.4%安、中国龍工HD(3339/HK)が3.2%安と値を下げた。
半面、石油関連セクターは物色される。中海油田服務(2883/HK)が3.2%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)と中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)がそろって1.8%高と上昇した。原油高が追い風。先週末のWTI原油先物は急伸し、約半年ぶりの高値を付けた。
5Gネットワーク関連の銘柄群もしっかり。通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)が1.9%高、京信通信系統HD(2342/HK)が0.9%高、通信基地局運営の中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が3.6%高と値を上げた。中国聯通(762/HK)の董事長が朝方、「国内7都市で5G試験網をまもなく稼働させる」と自社のフォーラムで発言したことが支援材料。中国鉄塔については、17日引け後に報告した1〜3月期決算の大幅増益も引き続き材料視された。連日で上場来高値を更新している。
他の個別株動向では、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.8%高。小米集団など議決権の異なる「種類株」を発行する香港上場企業について、「本土投資家による売買が7月より可能になる」と伝えられたことを好感した。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.35%安の3203.63ポイントで前場の取引を終えた。インフラ関連株が安い。素材株、空運株、ハイテク株、自動車株、消費関連株なども売られた。
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