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2018/11/26 13:24

香港前場:ハンセン1.7%高で反発、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 週明け26日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比439.43ポイント(1.69%)高の26367.11ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が135.76ポイント(1.31%)高の10524.29ポイントと3日ぶりに反発した。半日の売買代金は419億8400万香港ドルとなっている(23日前場の売買代金は350億3900万香港ドル)。
 米金利の先高観後退が支援材料。「米連邦準備理事会(FRB)の高官が利上げサイクル終えんの可能性に言及した」と先週報じられるなか、米10年債利回りは足元で約1カ月ぶりの低い水準で推移している。グローベックスのダウ先物高や、本土株の上昇をにらみながら、香港の各指数は上げ幅を徐々に広げた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港系不動産の上げが目立つ。新鴻基地産発展(16/HK)が3.6%高、恒基兆業地産(12/HK)と新世界発展(17/HK)、長江実業集団(1113/HK)がそろって3.1%高、信和置業(サイノランド:83/HK)が3.0%高で引けた。香港は金融政策で米国に追随するだけに、香港域内の金利も低下すると期待されている。
 本土系不動産セクターもしっかり。中国恒大集団(3333/HK)が4.4%高、万科企業(2202/HK)が3.5%高、碧桂園HD(2007/HK)が2.9%高、中国海外発展(688/HK)が1.5%高と値を上げた。
 小売や食品・飲料の消費関連セクターも物色される。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が3.4%高、聯華超市(980/HK)が2.3%高、 統一企業中国HD(220/HK)が4.5%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.9%高、中国旺旺HD(151/HK)が2.7%高と買われた。
 空運セクターも高い。中国南方航空(1055/HK)が3.8%、中国国際航空(753/HK)が2.7%、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が2.4%、中国東方航空(670/HK)が1.9%ずつ上昇した。足元の原油相場急落を受けて、燃油コスト低減の思惑が高まっている(先週末のWTI原油先物は7.7%安と急反落し、約1年1カ月ぶりの安値)。
 本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.29%高の2586.96ポイントで前場の取引を終えた。不動産株が高い。金融株、運輸株、公益株、医薬株なども値上がりした。




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