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2018/12/18 13:28

香港前場:ハンセン0.9%安で3日続落、上海総合は1.1%下落 無料記事

 18日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比235.00ポイント(0.90%)安の25852.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が111.31ポイント(1.08%)安の10240.50ポイントとそろって3日続落した。半日の売買代金は355億200万香港ドルとなっている(17日前場は311億7000万香港ドル)。
 世界景気の鈍化懸念が一段と強まる中、昨夜の米株が売られた流れを継いだ。中国や欧州の指標悪化に続き、米国の景気指標も大幅に下振れている。17日公表された12月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想の20.0を大幅に下回る10.9にまで悪化し、2017年5月以来の低水準となった。また、18〜19日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれることも気がかり材料。香港は金融政策で米国に追随するだけに、会議の内容を見極めたいとするスタンスも漂っている。本日開催の「改革開放40周年式典」では、習近平・国家主席が重要講話したものの、景気対策に深く言及されなかった。
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が3.9%安、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が3.1%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.4%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.0%安と下げが目立った。
 業種別では、本土系の不動産が安い。上記した華潤置地のほか、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.6%、首創置業(2868/HK)と中国恒大集団(3333/HK)がそろって3.8%、広州富力地産(2777/HK)が3.5%、万科企業(2202/HK)が3.1%ずつ値を下げた。
 ネット・通信関連セクターもさえない。オンラインゲームなどの金山軟件(キングソフト:3888/HK)が4.5%安、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)が3.1%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)と通信設備メーカー大手の京信通信系統HD(コムバ・テレコムシステムズ:2342/HK)がそろって2.3%安で引けた。
 中国の自動車セクターも下落。北京汽車(1958/HK)が6.0%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.0%安、広州汽車集団(2238/HK)が3.7%安、長城汽車(2333/HK)が3.0%安と売られた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.09%安の2569.65ポイントで前場の取引を終えた。石油・石炭や金融の大型株が下げを主導する。不動産株、消費関連株、インフラ関連株、ハイテク株、医薬株など全業種が値下がりした。



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