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2019/01/02 17:37

香港大引:ハンセン2.8%安で3日ぶり反落、中国銘柄が下げ主導 無料記事

 年明け初商い2日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比715.35ポイント(2.77%)安の25130.35ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が291.06ポイント(2.87%)安の9833.69ポイントとそろって3日ぶりに反落した。中国本土株指数は約1年11カ月ぶりの安値水準に達している。売買代金は680億5300万香港ドルだった(半日立ち合いの12月31日は326億9100万香港ドル)。
 中国景気の先行き不安が一段と強まる流れ。年末に公表された18年12月の製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)が49.4に下振れしたことに続き、この日の取引時間中に発表された同月の製造業PMI(民間集計・発表)も予想を下回った。小高くスタートした本土株がマイナスに転じたことや、グローベックスのダウ先物が下落したことを受け、香港の各指数は中盤から下げ幅を拡大している。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち48が下落)。石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が6.5%安、本土系不動産の華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド:1109/HK)が6.2%安、同じく不動産の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が6.1%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.9%安と値下がり率上位に並んだ。
 業種別では、中国の不動産が安い。上記した華潤置地と碧桂園HDのほか、中国海外発展(688/HK)が5.6%、広州富力地産(2777/HK)が5.2%、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.2%、万科企業(2202/HK)が3.9%ずつ値を下げた。
 中国の医薬品セクターも下げが目立つ。石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が5.5%安、康哲薬業HD(867/HK)が5.2%安、中国生物製薬(1177/HK)が3.7%安、広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.2%安で引けた。
 中国金融セクターもさえない。中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が4.1%安、広発証券(1776/HK)が3.8%安、中国華融資産管理(2799/HK)と招商銀行(3968/HK)がそろって3.5%安と下落した。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.15%安の2465.29ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導。医薬品株、自動車株、資源・素材株、インフラ関連株、不動産株なども売られた。半面、第5世代(5G)ネットワークの関連銘柄は物色されている。


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