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2018/10/05 13:21

香港前場:ハンセン0.4%安で4日続落、ハイテク関連に売り 無料記事

 5日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比111.22ポイント(0.42%)安の26512.65ポイントと4日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も49.65ポイント(0.47%)安の10497.99ポイントと続落した。半日の売買代金は430億7700万香港ドルとなっている(4日前場の売買代金は420億3400万香港ドル)。
 中国景気の先行き不安で売られる展開。世界銀行は4日、中国の2019年の国内総生産(GDP)成長率予想を6.3→6.2%に下方修正した。米国との貿易摩擦などを背景に輸出の貢献度が低下するほか、投資も圧迫されると説明している。中国製「スパイ」半導体の疑惑が浮上するなか、米中貿易摩擦の警戒感も一段と強まった。米メディアは4日、「中国は特殊なマイクロチップ(半導体)を組み込んだサーバーを経由し、アップルやアマゾンなど約30社の米企業を対象にハッキングを図っている」と報じている。また、米金利高を嫌気した米ハイテク株の急落や、人民元安の動きも投資家心理を冷やす一因となった。
 業種別では、ハイテク関連が安い。パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が17.6%、通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)が11.4%、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が2.6%、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が1.9%、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が1.8%ずつ値を下げた。小米集団は連日で上場来安値を更新している。
 空運・海運セクターも下げが目立つ。中国東方航空(670/HK)が1.7%安、中国国際航空(753/HK)が1.6%安、中国南方航空(1055/HK)が1.5%安、中遠海運HD(1919/HK)が2.5%安、太平洋航運集団(2343/HK)が2.1%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.3%安で引けた。
 中国の不動産セクターもさえない。中国金茂HD(817/HK)が2.9%安、保利置業集団(119/HK)が2.6%安、中国恒大集団(3333/HK)が1.1%安、万科企業(2202/HK)と広州富力地産(2777/HK)がそろって1.0%安と下落した。地元政府による引き締め強化を受け、深セン市で9月に新築住宅販売が大きく落ち込んだ――と伝わったことを売り材料視している。
 本土市場は国慶節連休で今週いっぱい休場(1〜5日)。週明け8日から取引再開される。


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