2018/09/28 17:44
香港大引:ハンセン0.3%高で反発、消費関連セクターに買い
28日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比72.85ポイント(0.26%)高の27788.52ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が78.90ポイント(0.72%)高の11017.87ポイントとそろって反発した。売買代金は844億100万香港ドルと低水準が続いている(27日の売買代金は777億1300万香港ドル)。
内外株高が投資家心理を改善させる流れ。米景気の拡大期待などで昨夜の米株が上昇したことや、この日の本土株高が好感された。中国の政策に対する期待感が強まる状況。10月から個人所得税の減税が実施され、11月には一部製品の輸入関税が引き下げられるなど、政府は内需の刺激に力を入れている。もっとも、上値は限定的。香港金利の上昇が警戒されるなか、ハンセン指数は一時マイナス圏に沈む場面もあった。
ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.8%高、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が2.5%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.4%高と上げが目立った。石油株に関しては、昨夜の原油高が手がかりになっている。
業種別では、家電や食品・飲料、小売、アパレルなど消費関連がしっかり。上述した中国蒙牛乳業のほかに、海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が1.6%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が3.2%高、統一企業中国HD(220/HK)が1.7%高、金鷹商貿集団(3308/HK)が1.3%高、李寧(リーニン:2331/HK)が3.5%高で引けた。
中国の自動車セクターも高い。広州汽車集団(2238/HK)が4.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.2%、東風汽車集団(489/HK)が2.4%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.3%ずつ上昇した。
他の個別株動向では、取引再開したバルク海運大手の中外運航運(368/HK)が42.5%高の2.58香港ドルと急騰。27日引け後、親会社の招商局集団による非公開化計画を明らかにしたことが刺激材料となっている。1株当たりの買付価格(2.70香港ドル)にサヤ寄せした格好だ。このほか、香港航空大手の国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が5.4%高と急伸。燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)の徴収を再開すると発表したことが手がかりだ。11月2日以降の発券分(再発券も含む)から適用する。
半面、不動産セクターはさえない。本土系の碧桂園HD(2007/HK)が5.3%安、香港系の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.7%安、長江実業集団(1113/HK)が2.1%安と値を下げた。本土系不動産に関しては、販売在庫の増加や住宅販売の鈍化などが警戒されている。香港不動産については、域内ローン金利の上昇で物件販売が鈍ると不安視された。
本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.06%高の2821.35ポイントで取引を終えた。消費関連株が高い。医薬株、自動車株、金融株、インフラ関連株、海運株、不動産株なども買われている。
なお来週は、国慶節により香港市場は10月1日が休場となる(本土市場は1〜5日が休場)。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
内外株高が投資家心理を改善させる流れ。米景気の拡大期待などで昨夜の米株が上昇したことや、この日の本土株高が好感された。中国の政策に対する期待感が強まる状況。10月から個人所得税の減税が実施され、11月には一部製品の輸入関税が引き下げられるなど、政府は内需の刺激に力を入れている。もっとも、上値は限定的。香港金利の上昇が警戒されるなか、ハンセン指数は一時マイナス圏に沈む場面もあった。
ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.8%高、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が2.5%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.4%高と上げが目立った。石油株に関しては、昨夜の原油高が手がかりになっている。
業種別では、家電や食品・飲料、小売、アパレルなど消費関連がしっかり。上述した中国蒙牛乳業のほかに、海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が1.6%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が3.2%高、統一企業中国HD(220/HK)が1.7%高、金鷹商貿集団(3308/HK)が1.3%高、李寧(リーニン:2331/HK)が3.5%高で引けた。
中国の自動車セクターも高い。広州汽車集団(2238/HK)が4.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.2%、東風汽車集団(489/HK)が2.4%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.3%ずつ上昇した。
他の個別株動向では、取引再開したバルク海運大手の中外運航運(368/HK)が42.5%高の2.58香港ドルと急騰。27日引け後、親会社の招商局集団による非公開化計画を明らかにしたことが刺激材料となっている。1株当たりの買付価格(2.70香港ドル)にサヤ寄せした格好だ。このほか、香港航空大手の国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が5.4%高と急伸。燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)の徴収を再開すると発表したことが手がかりだ。11月2日以降の発券分(再発券も含む)から適用する。
半面、不動産セクターはさえない。本土系の碧桂園HD(2007/HK)が5.3%安、香港系の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.7%安、長江実業集団(1113/HK)が2.1%安と値を下げた。本土系不動産に関しては、販売在庫の増加や住宅販売の鈍化などが警戒されている。香港不動産については、域内ローン金利の上昇で物件販売が鈍ると不安視された。
本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.06%高の2821.35ポイントで取引を終えた。消費関連株が高い。医薬株、自動車株、金融株、インフラ関連株、海運株、不動産株なども買われている。
なお来週は、国慶節により香港市場は10月1日が休場となる(本土市場は1〜5日が休場)。
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