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2019/01/29 13:48

香港前場:ハンセン0.6%安で5日ぶり反落、上海総合は0.5%下落 無料記事

 29日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比163.80ポイント(0.59%)安の27413.16ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が62.56ポイント(0.57%)安の10819.94ポイントとそろって5日ぶりに反落した。半日の売買代金は508億5300万香港ドルとなっている(28日前場は538億8600万香港ドル)。
 中国景気の先行きが不安視される流れ。建機大手のキャタピラーが28日に報告した2018年10〜12月期決算では、中国での需要減速が響き、アジア太平洋地域の売上高が市場予想を下回った。また、半導体のエヌビディアは28日、18年11月〜19年1月の売上高見通しを下方修正すると発表。ゲーム分野などでの販売が低迷したことに関し、同社は中国の景気悪化が主因と説明した。米中関係の悪化も警戒。米司法省は28日、イランとの不正な金融取引に関与したとして、華為技術(ファーウェイ)と同社の孟晩舟副董事長兼CFO(最高財務責任者)を起訴したと公表した。孟CFOを逮捕したカナダに対し、米当局は身柄の引き渡しを求めている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.9%安、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.4%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.6%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.4%安と下げが目立った。本土系の銀行株や不動産株もさえない。
 業種別では、中国の自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が4.8%、広州汽車集団(2238/HK)が3.9%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.7%、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.8%ずつ値を下げた。
 半面、他の個別株動向では、中堅鉄鋼メーカーの重慶鋼鉄(1053/HK)が8.4%高と急伸。同社は昨日引け後、18年12月期決算の大幅増益見通しを発表した。販売の強化が奏功し、設備稼働率が上昇したという。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.50%安の2583.94ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。海運株、資源・素材株、自動車株なども売られた。半面、銀行・保険株、消費関連株の一角はしっかり。



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